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INTERVIEW

MUCC

2014.06.18UPDATE

2014年06月号掲載

MUCC

メンバー:逹瑯 (Vo) ミヤ (Gt) YUKKE (Ba) SATOち (Dr)

インタビュアー:KAORU

-Track.8「JAPANESE」、Track.9「Hallelujah」、そしてTrack.10「World's End-In its true light」の流れは、アルバム終盤で特に重要な部分を占めていますよね。特に「JAPANESE」っていう言葉は、すごく強いですよね。

M:そうですね。震災以降、今の日本の空気感て、なんか変な感じがするんですよ。その感じを文字に起こしたかったなという部分。それから、70年代の曲を聴いていたときに、ああ、40年前と世間は何も変わってないじゃんて思う部分と、全然別な世界だなって思う部分と2つあって。ただ結局、どっちもどうでもいいよという感情になるというか。これは1曲目の「THE END OF THE WORLD」は、両方に対して向き合っていく。でも「JAPANESE」に関しては、向き合わないんです。

-"君に会いにいくよ"という歌詞で完結する感じですよね。

M:そう。それで結局、全てどうでもよくなっちゃう。でも、それってある意味正義だと思うんです。

-この曲と「死んでほしい人」はストリングスも入っていますよね。オファーする際、こんな感じにしてほしいというリクエストはしましたか?

M:「JAPANESE」に関しては、富樫春生さんという、ピアノを弾いてくれている方が譜面まで仕切ってくれました。わりとアグレッシヴな感じにはなりましたね。「死んでほしい人」は、直接チームの人とやり取りをして作っていったので、わりと聴きやすい感じになりました。

-「死んでほしい人」という言葉も強いですけども。最後にこの曲で締めくくった意図について教えてください。

T:この曲は、特別な境遇にいる人に向けて書きました。消せない過去とか、傷があったりとか。この歌にはまるような傷を持ってる人に響けばいいなって。結局最後は俺の希望ですよね。そういう人に響いた時に、こうなってて欲しいな、ということで締めたんです。

-確かに、特定の誰かに向けて書いたのかなということは伝わってくる曲ですよね。さて、今作は全体を通して、ダンサブルな前作に比べるとかなり生音に特化していますが、それは必然的にそうなったのでしょうか?

M:まあそうですね。四つ打ちばかりがダンスじゃないし、生のサウンドだけで踊らせることの出来るバンドになってきてるし、敢えてそういうアプローチをぶっこむ必要もなかったんです。

-前作と比べて、プレイ面において意識を変えたことや、心境の変化はありましたか?

T:前作では、書きたいものを書いたし、歌いたいものを歌えたし、いいものができたと満足したんですけど、完成してからバーっと聴いて、やり残したと思ったのは、外に向けていくメッセージ性を持たせる楽曲を作ること。曲を聴いて、色々考えさせられるものを書けなかったと思ったんです。そういう心残りはあったので、個人的にはその反動がこのアルバムにありますね。

M:制作期間が長かったので、ここはもうちょっとこうやったらかっこいいんじゃないか?とか、時間をかけることができたのが1番良かったですね。長い期間で制作したからこそ、俯瞰で見れたというか。いつもなら、熱くなってて、こうでしょ!ってなりがちなところを、ちょっと時間が経ってから練り直したりして。長けりゃいいってもんじゃないんですけどね。でも、締め切りがあるものに対して物を作るパワーって、俺は絶対的にいいと思っていて。締め切りがないものに対して作るものは良くないっていうイメージです。そのいいとこ取りができたんじゃないかと思います。

Y:前作との違いは、細かいコードだったり、リフの1音や尺ひとつをとっても追求する時間が長くて。ベース録りが終わった後でも3~4回スタジオにいてベースを弾いていて。結果的に歌録りよりベースの方が後に終わったんですよ。本当にリフ1個にしても、聴かせ方が大事なところが変わったりするんですよね。ちょっと尺が違ったり、本当に細かいところでも聴こえ方や感じ方が変わるなと思って、その辺はかなり意識しました。

S:今回は自分の曲が入らなかったので、いい勉強になりました。このアルバムが作れたから、歌詞についてとか、今まで見えてなかった部分が見えてきたと思います。デモ作品の時に必ず仮歌詞を書くとか、そういう作業がすごくプラスでしたね。プレイ面に関しては、前作の方がいろんなジャンルをやっていたので、対応、変化する部分は多かったんですけど、今回はそういう楽曲がなかった分、楽器選びもコンパクトだった気がします。

-初回生産限定の特典DVDも見させていただきましたが、それぞれの個性が出ていてすごく面白かったです。メンバーそれぞれのプロデュース・ライヴをやることによって、新鮮な気持ちになったのではないですか?

T:いや、結構予想通りでしたね。でも1番びっくりしたのは、YUKKEプロデュースのライヴで、ラストの曲が「hanabi」だったんですよ。最後にそれか!っていう(笑)。そこまではベース・オンパレードで、自分から始まる曲とか、自分が作曲した曲ばっかりだったのに、最後のアンコールが始まって、1分半の間YUKKEが出てこないという(笑)。そんな馬鹿な!みたいな(笑)。

Y:出てこなかったのは狙いではないんですけど、「hanabi」は最近ライヴで演奏するタイミングがそんなになくなってきてるっていうのもあるし、大好きだからやりたいなと思って。

-ミヤさんのインタビューの場面では、実際に言っていることと、英語の字幕が全然違いましたよね?

Y:リーダーから内容と全く関係の無い字幕を入れたいと言われたんです。ということで、手巻き寿司のレシピを調べて、それを見ながら1個1個打っていきました。シリアスな発言のところも、和訳してもらえば楽しめるのではないかと(笑)。

-本当に面白かったので、ぜひDVD付きの初回盤をおすすめしたいと思います。ありがとうございました!