INTERVIEW
SUNSET BUS
2014.03.11UPDATE
2014年03月号掲載
Member:SATOBOY (Ba/Vo)
Interviewer:荒金 良介
-1995年当時のシーンはどんな状況でした?
大阪のBAYSIDE JENNYでミクスチャーのイベントをよくやってて、ほんまごちゃ混ぜでしたね。SUNS OWL、MINOR LEAGUE、レッドマンモス、先輩やったら、GRUBBYと一緒にやったこともあります。僕らが出始めた頃はハードコアのバンドが多くて、そのうちにスカパンクだけのイベントもあったりして。僕らはどこに行っても陽気にやってました(笑)。
-当時の曲作りはどんな感じでした?
スタジオでビール飲みながら"何が好き?"って話しながらやってましたね。今じゃちょっと作れないような作り方でした。
-というのは?
ほんまに全員で作ってたんですよ。あれ入れよ、これ入れよ、それ入れよって、どんどん入れていく感じです(笑)。急にレゲエになったり、急にミクスチャーっぽくなったり、テンポ感も関係なく、自分たちがやりたいことを全部詰め込んでました。今は自分の曲は自分で持ってくる感じですからね。たまに昔みたいに作ろうぜ、という感じはありますけど。当時の3.6MILKの勢いは凄かったんちゃうかな。こんなに詰め込んで、こんな曲でようやれるなって。僕らはSUBLIMEとか西海岸の影響を受けてやっていたつもりやけど、大阪では新しいジャンルみたいな印象を持たれて"よくそんな曲作れるな"って言われることはありました。
-SUBLIME以外だと、どの辺を聴いてました?
NIRVANAが盛り上がっていたんで、グランジっぽいのもあり、GREEN DAYとかメロディックな感じもあり、スカ、ヒップホップっぽい歌い方してみたり、若気の至りでいろんなものをごちゃ混ぜにしたミクスチャーでしたね。
-3.6MILKはメンバー3人のやりたいことを自由に詰め込むスタイル?
誰が中心メンバーというわけじゃなく、3人で3.6MILKみたいな感覚でやってましたね。
-ごちゃ混ぜ感はあるものの、曲自体はわかりやすい、キャッチー以上!みたいな取っつきやすさがありますよね。
はいはい。それもよう言われてましたね。全曲どれもサブロク(3.6MILK)節があると言われてました。説明するのは難しいけど、出てる雰囲気、歌の遊び心、ちょっと真剣じゃなさそうなところとか、"いつもハッピーやなあ!"って言われてました。"悩みあるの?"って言われて、"あるに決まってるやろ!"って言いながら、そんなにあるんかな。自分でもよくわからんみたいな(笑)。
-ははははは。
そういう人間味も出てたやろうし、何なんでしょうね?
-歌、演奏、コーラス、歌詞すべてが無邪気でストレートですよね。ロングビーチ行きたかったから、ロングビーチって叫ぶみたいな。
ロングビーチに行きたいなあと思ったら、そんな曲作ろうかってノリでしたからね(笑)。その何も考えない感じが聴いてて、楽しんでしょうね。SUNSET BUSになってもその感じはあまり変わらない。そこは忘れたらあかんところやし、自然に出るところですね。