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INTERVIEW

陰陽座

2014.03.10UPDATE

2014年03月号掲載

陰陽座

メンバー:黒猫 (Vo) 瞬火 (Ba/Vo)

インタビュアー:荒金 良介

-今回のシングルはタイアップありきで?

瞬火:"ありき"と言えばそうですが、シリーズで3作目となるサミー製ぱちんこ「ぱちんこCR戦乱BurST!」の主題歌としてのオファーをいただき、それにお応えしたものですね。余っている楽曲をあてがうのではなく、具体的なオーダーをもらってそれにピッタリ合う楽曲を1から作るという、いつものやり方です。

-具体的なオーダーというのは?

瞬火:このシリーズは戦国時代が舞台ですが、史実と仮想が織り交ぜられたストーリーで、1、2作目から物語は1つの流れの中にあります。3作目のストーリーに焦点を当てて言うと、史実では徳川家康が天下を統一した後、伊達政宗は基本的にそれに従属するわけですが、「ぱちんこCR戦乱BurST!」では家康が天下を預けるに相応しい器かどうかを刃を交えて図ろうとする、というストーリーです。何もせずに明け渡すのではなく、昔の不良が殴り合ってから解り合うかのごとくと言えば分かりやすいでしょうか。

-制作自体はスムーズに進みました?

瞬火:伊達政宗で都合3曲作ったことになるんですけど、1作目のときに伊達政宗という人物のすべてを注ぎ込んだつもりだったので、続編ができると聞いたときはどうしようかと思って。

-ですよね(笑)。

瞬火:それでも2作目「紺碧の双刃」では俯瞰した政宗を描けたと思いますし、今作に於ける、徳川家康が江戸幕府を敷く一歩手前の伊達政宗の心境は想像できなくはないというか。天下を譲ることはやぶさかではないが、その器を図ることには命を賭ける。例え空想だとしても、歴史ファンが抱く伊達政宗の印象やキャラクターから大きく外れたものではないので、楽曲をイメージすることにも困りませんでした。

-黒猫さんはどうですか?

黒猫:この曲と歌詞は瞬火が全部書いたものですけど、一聴してオリジナルのストーリーにも合っている上に、陰陽座の純然たる新曲として聴いてもすごくかっこ良くてドラマチックな曲だと思いました。しかも、ストーリーに沿うために何かを曲げることなく、陰陽座の世界観や信念がそのままマッチしているので、歌にもすんなり気持ちが入れられました。

-感情移入しやすかったと。

黒猫:そうですね。自分の力を誇示したいわけではなく、お互いに天下泰平を望んでいるということを理解した上で、それができる人間かどうか確かめる。その熱さに打たれますね。私も自分を誇示するよりもバンドの一員として陰陽座自体を大事に思っていますので。あと、純粋にこの戦いそのものに爽やかな潔さすら感じて、空想のストーリーだけどいいお話だと思えたので、イメージしやすかったです。

-1、2作目と比べて、今回はサウンドの質感も違って、スケールの大きな曲調になりましたね。

瞬火:家康を倒して、自分が天下を取ろうという戦いならまた違った曲調になったかもしれませんが、天下が統一されて泰平になることを望んでいるからこその"覚悟"を感じさせるところに、スケール感があるかもしれません。ただ単に"戦い"をイメージさせるだけではなく、共感と爽快感を持った楽曲を意図していましたので、その通りの楽曲になったと思います。