INTERVIEW
DESTRAGE
2014.02.15UPDATE
2014年02月号掲載
Member:Paolo Colavolpe (Vo)
Interviewer:ムラオカ
-ギターのMatteoによって制作された前作のPV「Jade's Place」は、トリノ・サウンドトラック・アウォーズで受賞したり、オーストラリアのビデオ、アニメ、VFXなどのフェス、AEAF Festivalで選出されたりと非常に高い評価を得ていますね。これは本当に凄いことだと思うのですが、制作している段階でこんなに高い評価を得られると想像していましたか?
「Jade's Place」のビデオは俺たちの音楽に興味がかなった人たちに訴えかける大きなきっかけを作ったんだ。"大衆"は俺たちの曲も気に入ってくれたけど、それは本当にあのビデオのお蔭だったんだ。DESTRAGEの音楽のファン、アニメーションや映像ファン、ソーシャル・ネットワークで繋がってる新しいもの好きの人、いろんな人に見てもらえたんだ。同じような、ちょっと突出したミュージック・ビデオを作るっていう流行に乗って2013年の後半に「Jade's Place」よりもっと凄いビデオを作って30時間で20000ビューを記録したんだけど、それはヌードのせいで掲載禁止されちゃった。
-今作のリリック付きPVともとれる1st PV「My Green Neighbour」ですが、2体のゾンビがウォーリアー・ダッシュ(障害物競走)に参加しているというとても斬新な作品で、歌詞の内容も"人間はゾンビを殺すことをなぜにそれほどにも楽しむのだろうか!?"というブラック・ユーモアのきいたものになってますね。このPVについて詳しく説明していただけますか?
他のDESTRAGEのビデオと同様に「My Green Neighbour」はThe Jack Stupid Creative CollectiveのメンバーとしてのMatteo が制作したんだ。最初のアイディアは、ただリリック・ビデオを作ろうということだったんだよね。俺たちみんなこの曲の歌詞が好きだったからね。俺はリリック・ビデオは過小評価されていると思うんだ。リリック・ビデオの可能性は無限だと思う。実際手抜きのものが多いんだけどさ。Matteo は撮影された映像の上に手書きの文字を載せるリリック・ビデオを作りたいと思ったんだ。Matteo はある夜、彼の友だち、Andrea(ゾンビNo2)が出演する即興演劇を見に行ったんだ。ショーの後、一緒にのみに出掛けたら後から彼の友だち(ゾンビNo3)が来て、彼が7km障害物競走の話をしだして、俺たちは"じゃあみんなで参加しようぜ!"って言って決めてMatteo とその2人の3人で申し込んだ。そこでMatteo はそのレースをビデオに使えると思ったんだよね。何回か電話のやり取りをして準備完了、ローファイな感じ、衣装、メイクアップ、全部完璧にスムースに準備ができた。もちろん2ヶ月で体も仕上げてね。レース当日はみんなかなり驚いたそうだよ。マラソンには勝たなかったけど、かなり強烈なインパクトを残せたみたいだね。
-また今作から2本目、3本目のPVを撮影する予定はありますか?
P:そうだね。でも内容は秘密だよ!
-アルバム・タイトルにもなっているTrack.10「Are You Kidding Me? No.」には現GUNS'N'ROSESのメンバー、Ron "Bumblefoot" Thalがゲスト参加していますね。正直あなた方とGUNS'N'ROSESが結びつかないのですが、Ronが参加することとなった経緯を教えていただけますか?
うん、G&Rとつながりはないよ......そんなに好きでもないしね......。俺たちはRonのファンなんだ。俺たちが「Are You Kidding Me? No.」を取り終わったとき、何かが足りないなと感じていたんだ。足りなかったのはBumblefootのソロだった。彼との繋がりが全くなかったもんだから、Matteo がMattias"Ia"Eklundh(※スウェーデンのバンドFREAK KITCHENのヴォーカル/ギター)にメールして、Ronを紹介してくれとお願いしたんだ。彼は「Jade's Place」で参加してくれて、それ以来友だちになったんだよね。彼はいつものようにとても丁寧に回答をくれたんだけど、連絡先を知らなかったんだ。それで結局Bumblefootの公式ウェブサイトから一般向けのメール・アドレスにコンタクトを取ることになった。驚くことに、メールしてから直ぐRonから曲が凄くいいからぜひ参加したいっていう返事が来たんだ。彼はその時G&Rとツアーしてるから1ヶ月くらい先にはなってしまうけど、って言ってて。ああ、もしかしたらこれは彼なりの断りの台詞なのかなとも思った。でも実際はツアーが終わるとすぐに連絡をくれて、何をすればいいか聞いてきてくれたんだ。だから俺たちは"32小節、好きなように弾いてほしい"って頼んだんだ。ソロができてきたのは3日後というスムーズさだったよ。曲が彼のために作られたみたいだと思ったんだけど、彼自身もインタビューでそう言ってたよ。凄く良い実験だったと思うし、彼と直接関わることができて、さらに彼のことが好きになったよ。
-最近のイタリアのメタル、ロック・シーンは盛り上がっていますか?シーンの現状を教えていただけますか?
イタリアのメタル・シーンは凄い勢いで成長してるよ。TASTERS, FLESHGOD APOCALYPSE, UPON THIS DAWNING, HOUR OF PENANCE, READY SET FALL, MODERN AGE SLAVERYなんかは全部イタリアでは有名なバンドで、みんな世界的なレーベルと契約してる。今はかなり俺たちのメタル・シーンが充実してる時だと言えるだろうね。これはただの"変化"を超えて"革命"だね、俺たちにとっては、前に進んでいくために最も重要な要素でもあるから。
-ありがとうございました。最後に日本のファンにメッセージをお願いいたします。
"私たちはあなたの素晴らしい国に戻って得るために待つことができない。すぐに!(日本語で)"......意味通じてるかな(笑)? 曲もビデオもこれからまた次々公開されていくからDESTRAGEのサイトをチェックしておいてくれよ!