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INTERVIEW

DESTRAGE

2014.02.15UPDATE

2014年02月号掲載

DESTRAGE

Member:Paolo Colavolpe (Vo)

Interviewer:ムラオカ

-METAL BLADE というとTHE BLACK DAHLIA MURDERやWHITECHAPELなど実力のあるメタル・バンドが多く在籍していますが、今後レーベルメイトと全米ツアーを行う計画などはないのでしょうか?

現時点では具体的な計画はないけど、そうなったら素晴らしいね! BETWEEN THE BURIED AND ME, CANCER BATS, AMON AMARTH, WHITECHAPEL, BATTLECROSSなんかとアメリカをツアーできたら、俺たちにとっては夢みたいなことだからさ。

-METAL BLADEに移籍したことでアメリカなど今まであまり流通していなかった国や地域で、DESTRAGEの名前が広まりそうですね。レーベル移籍でそういったことも期待できるのではないでしょうか?

そうだな。最近の音楽マーケットは不安定過ぎるから実際は何も"期待"してはいけないんだろうけどね。でも俺たちとMETAL BLADEとの間では"そうなるといいね"ってことになってる。俺たちのゴールは俺たちの音源をショーにして、たくさん、できるだけいろんなところで演奏することなんだ。今後どうなるか楽しみだよ。

-前作のタイトル『The King Is Fat'n'Old』も風変わりなタイトルでしたが、今作『Are You Kidding Me? No.』もアルバム・タイトルらしからぬものになっていますね? このタイトルに決まった経緯を教えてください。

『Are You Kidding Me? No.』は俺たちのアティテュード、音楽、歌詞を理解するキーになるフレーズなんだ。「Purania」のサビで"I like Spice Girls, so what?(俺はスパイス・ガールズが好きだ、だから何だ?)"っていう歌詞があるんだけど、それに対するリアクションって多分"冗談だろ?"だと思うんだ。それで俺たちの答えは"NO"。俺たちは通常シリアスなコンセプトをジョークの中に隠すから、俺たちのメッセージは理解しやすいんだと思う。でもそれは歌詞を上辺で理解しているリスナーとその下にある意味を察するリスナーとに別れると思うんだ。どちらの聴き方をしても楽しめるように作ろうとしているけどね。

-2012年からレコーディングされたそうですが、ミックスとマスタリングをMISERY SIGNALSやFOR TODAY、STRAY FROM THE PATHなど歴戦のハードコア・バンドを手掛けているMachine Shop ProductionsのWill Putneyが担当していますね?彼をセレクトした理由と決まった経緯を教えてください。

俺たちは今までとは違ったムード、ジャンル、バックグラウンドで バンドのサウンドを捉えてそれを最高のものにしてミックスしてくれる人を探していたんだ。Will Putneyはいろんなシーンの有名バンドと仕事をしてきている人だから、間違いないと思ったんだ。そしてその結果、大正解だったよ。

-レコーディング環境を詳しく教えていただけますか?

楽器はイタリア、ミラノのReclab Studioで録って、ヴォーカルはイタリア、リボルノのAdrenaline Studioで録って、最後にアメリカ、ニュージャージーのThe Machine Studioでミキシングとマスタリングをしたんだ。Matteo は全体のプロセスに全て関わっていて、人生最大の努力をしたって言ってたよ。本当に複雑かつインスパイアさせるプロセスだった。さっき言ってたドキュメンタリーでも詳細が見られるよ。

-今作は1st、2ndアルバムの延長線上にありながら、さらにジャンルレスなサウンドになっていると感じました。様々なスタイルの音楽が混ざり合い、そこにセンス溢れるジョークまでもがブレンドされ、もはや特定のジャンルで括ることが不可能ですよね。自分たちでこのアルバムを言葉で表現してもらえますか?

俺たちのミュージシャン、作曲家としての進化は、俺たち自身の人としての成長に比例していると信じているんだ。何か言う前に経験してみる、これを俺たちは実施してるから進化できてきてるんだと思うし、今後もそうであり続けたいね。だから、みんなにも、新作では全く新しい俺たちが聴けると思ってほしい。

俺たちが『Urban Being』の時はラインナップが大きく変わった時で、全ての曲のほとんどがMatteo によって書かれていたんだ。メンバー全員が作曲に関わりだしたのは『The King Is Fat'n'Old』からで、それがこの2作が大きく異なる1番の原因だったと思う。『Are You Kidding Me? No.』も前作と同じように全員で取り組んだんだけど、前作を作ったときから数年経っていることもあって、チーム力がより高まっていた。そこに個々の成長が加わって、より良いアルバムを作ることに成功したんだよ。

-また完成した作品には自分たち自身満足していますか?

もちろん、YES!

-またこの作品にテーマやコンセプトがありましたら教えてください。

全曲をまとめる1つのコンセプトはないね。俺たちの曲の歌詞はそれぞれ違った層とムードに属するものであることが多いんだ。面白おかしい部分や、皮肉や挑発的もたくさんあるけど、シリアスな内容も含まれてる。身の周りにあるあらゆることからインスパイアされた曲だから結構バラバラになるんだ。