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INTERVIEW

waterweed

2013.10.08UPDATE

2013年10月号掲載

waterweed

Member:大賀 友皓 (Vo/Ba)

Interviewer:篠崎 祐介

-今回のリリースはmaximum10からのリリースで、結成当時から一緒に活動していたFACT、POP DISASTER、LOSTと長い年月を経てレーベル・メイトになったわけですが、どんな気持ちですか?

面白いですねぇ~(笑)。みんな先輩ですからね。FACTは僕が岡山に住んでる頃にwaterweedの前にやってたバンドで対バンしたことがあるんです。たまたまブッキングで対バンして、"とんでもねぇのが来た"って思ってたんです(笑)。FACTはたぶんその時のことは覚えてないと思うんですけど、なんだかんだで付き合いは長いですね。

-そのmaximum10からリリースするアルバム『CICADA』は"蝉"という意味ですが、どんな思いが込められていますか?

アルバムのタイトルで悩んでて、何パターンか考えてたんですけど、決め兼ねてるところでmaximum10が曲を聴いてキャッチ・コピーみたいなの送ってくれたんですけど、"waterweedを例えるなら蝉、蝉ってことでCICADAってどう?"って言われて、それがめっちゃしっくりきて。アルファベット文字の並びとかも、蝉っていう意味も。アルバムのタイトルは自分で考えようと思ってたんですけど、これを見てしまったんで"もうこれやな!"ってなりました。

-今の気持ちとしては蝉のように羽ばたいていくって気持ちですか?

そうですね、自分でそうやって言うのは恥ずかしいんですけど。昔もそこまでアングラ志向だったわけではないんですけど、レーベルの人にそうやって言ってもらえることが嬉しかったんで。こういうタイトル付けたからにはそういう意識でやっていこうと思ってます。羽ばたいていきますよ、そんなにすぐ死にたくはないですけど(笑)。

-大賀さんは自身でもNAFT、KARIBUxNOxKAIZOKU、Liaroid cinemaなどのリリースを行っているTASTY RECORDSを運営されていますが、前作、今作とも自身のレーベルではなく、別のレーベルからのリリースですが、自分のレーベルでリリースすることに抵抗があったのでしょうか?

凄くありました。別にやろうと思えばできたんでしょうけど、レーベルは俺だけでやってるわけではないんですけど、95%ぐらい俺がやっていて、自分が自分をどう売ればいいのか分からなくて。他のTASTY RECORDSのバンドからの差別化というか、もしちょっと他のバンドより売れちゃったら気まずいかなとか、いろいろ考えて。レーベルをやりだしたのも、自分が前作を前のレーベルから出した時に、東京と大阪で距離があっていろいろ見えなさすぎて。あとCDがどうやってリリースされてるのかとか、知りたくて始めたので、それを知った上で自分でやるのは難しかったです。関西に根付いたレーベルをやりたかったのもありますし、どこかに属するのが嫌で自分で作ったのに、そこに属するのも違うなと思いだしてました。で、どうしようかなって悩んでる時に、どこにも属したくなかったんですけど、想像もしてなかったmaximum10の話があって、よく考えたら今まで世話になった先輩や好きな先輩が所属してて、これからPOP DISASTERやLOST、ENDERって関西の先輩も一緒にやっていくって考えたら凄く魅力的で、単純にmaximum10の所属バンドと一緒にやっていきたいって思いました。どこかに属すならここがいいなって思ったんです。

-アルバム・リリースまで時間がかかったのも、属するところを探していたからっていうのもありますか?

あるかもしれないですね。あんまりちゃんとアルバムをリリースすることとか考えてなかったですね。自分たちで自主でCDを作ってライヴをしまくるってスタイルだったので。

-歌詞を見ると"ライヴハウス"という場所、そこにいる仲間への愛情、リスペクトと、そんな"ライヴハウス"に存在する偽者たちへの嫌悪、怒りを感じました。歌詞はバンド活動からインスパイアされることが多いですか?

そうですね、大部分です。バンドしかやってなくて、ライヴハウスにしかいないんで、出会う人もそういう人しかいないというか。そういう好きな場所で好きな人に出会うこともあれば、嫌いな人に出会うこともある。良くも悪くも人と出会って話して考えることが多いので、それが歌詞に繋がってます。

-特にMVになっている「10years」は、結成からの10年waterweedを育ててくれたライヴハウスというものに対しての気持ちが強く歌われていると感じました。

そうですね、結成からの10年でもありますし、僕が毎日いる新神楽での10年でもあります。ほとんどバンドと同じ年月だけ新神楽というライヴハウスでやってきたんです。今ライヴハウスって色々問題があるじゃないですか。具体的に新神楽で言うと今隣にマンションが建って、苦情が凄くて、役所からも電話がかかってくるし、経営も楽じゃないし、ライヴハウス自体も増えて競争も激しくなったし。昔と今とでは違うけど、waterweedの活動が止まってた時期も、僕はあの新神楽の汚いビルに10年間住みついてたので、あの場所のことを書いた歌だけど、それはバンドのことでもあるので、waterweedにも繋がる歌です。