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INTERVIEW

SKILLET

2013.06.21UPDATE

2013年06月号掲載

SKILLET

Member:John Cooper (Vo/Ba)

Interviewer:ムラオカ Interpreter:Rei Shishido

-新作『Rise』完成おめでとうございます。フル・アルバムとしては前作リリースから約4年かかった理由を教えてください。

確かに長かったね(笑)。曲を書き始めたのは3年前からなんだ。こんなに長くかかった理由はやっぱりツアーが多かったからだね。ツアーをこなしつつ曲を書き始めたんだ。何曲作ったと思う?72曲だよ(笑)!!だからそんなに長くかかったんだ。

-前作『Awake』がビルボード・チャートにて2位、2012年にはプラチナム・アルバムを獲得と、まさにメガ・ヒットを記録しました。自分たちではこの飛躍は予感してましたか?

両方とも期待以上だったね!特に『Awake』がビルボードで2位になったことは非常に大きな驚きだった!そのあと何年もアルバムのセールスは続いてファンも増えていったし嬉しい驚きだよ!

-今作もHoward Bensonをプロデューサーに起用しての制作ですが、前作『Awake』で良好な関係が築けての連続起用となったのでしょうか?

Howard Bensonと『Awake』を作ったとき、とてもうまくいったんだ。新しいアルバムにも彼が合うと思ったから、またやらないか?って感じだった。僕たちはたくさんの曲の中からアルバムに入れるための曲を厳選していかなければならなかったから“意見”が必要だったんだ。それに彼がうまく答えてくれたんだ。

-今作はあなたがたにとって初のコンセプト・アルバムですよね?

その通り。

-どういったきっかけがあってコンセプト・アルバムを作ろうと考えたのですか?今やiPodなどでいろんなアーティストの曲をシャッフルして聴くリスナーが増えていく中、こういったストーリー仕立てのコンセプト・アルバムをリリースすることはチャレンジだと思うのですが、あなた自身そういったことは考えませんでしたか?

いい質問だね。まず、他のコンセプト・アルバムとこのアルバムの違いはこのアルバムに関しては“コンセプト・アルバムとして楽しむために曲順通りに聴かなくてもいい”ってことなんだ。最初からコンセプト・アルバムを作ろうと思って作り始めたわけじゃないんだ。途中で気付いたんだ。これってストーリー仕立てにしてみてもクールじゃないかって。だけど、必ずしも並べられた曲順通りに聴かなくても理解できるようになってるんだ!

-コンセプト・アルバムを実際に制作して苦労した点と楽しめた点を教えてください。

 

苦労したのは、曲作りだね。すごく大変だったし3年間もかかった。でもアルバムに入れる曲が決まったあとはコンセプトが決まるのは早かったし、そこからはあんまりにも簡単に決まっていってちょっと戸惑ったくらいだよ(笑)。

-私は歌詞カードなどいただいているので理解していますが、あなたの口からリスナーに向けて今作のストーリーとそこから伝えたいメッセージを教えていただけますか?

これはどこにでもいるようなティーンエイジャーの話なんだ。彼はちょうど子供から大人へと成長している過程で、さまざまな問題に直面するんだ。たとえば戦争や暴力とかね。アメリカでいえば、学校での銃の発砲事件や暴力が目立つ。日本だったら津波の被害もあったね、こっちだとトルネードに洪水……とにかく世界はさまざまな問題を抱えていることを彼は知る。それと同時に彼は自分自身とも向き合う。人生とは何か、自分とはいったい何者なのか……つまりこれは彼の旅なんだ。この絶望的とも見える世界で自分の居場所を探す旅さ。

-コンセプト・アルバムの多くがアルバム冒頭に序章的なインスト曲や大仰なイントロを用意しますが、この作品にはそれがなくいきなりタイトル・トラックの「Rise」から始まりますね。その点、ちょっと意外に感じたのですが。

そうかもしれないね。僕たちにはこの曲がアルバム全体を表すもののように感じられたんだ。一種のプレリュードっていうのかな?だからしっくりきたんだ。

-話は変わりますが、当時19歳のJen Ledgerが加入したときは、他のメンバーとの年齢差もありますし、経験もあまり積んでいなかったので、長く続くか心配だったのですが、そんな心配は必要なかったですね。彼女はSKILLETでの活動を楽しんでいるんじゃないでしょうか?

彼女は最初18歳だったと思う。そして今は……確か……23歳?あってるかな(笑)。だから2つのアルバムを一緒に作ってきたことになるね。最初ドラムのオーディションに彼女が来るその前から彼女を知っていたんだ。一緒の教会に行ったとこがあったからさ。でもまさかあんなにドラムがうまいとは知らなかったよ。それに歌もうまいなんてね!歌のことは最初に一緒にツアーに出たときに知ったんだ。だから今回のアルバムで歌ってもらってる。すごくいいメンバーだよ!