MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

NOTHING TO DECLARE

2013.05.14UPDATE

2013年05月号掲載

NOTHING TO DECLARE

Member:Mas Kimura (Vo/Gt)

Interviewer:ムラオカ

-その後「The Hit」や「Born To Be Mild」がこの後にできたんですよね?

「The Hit」は僕らの中では「Born To Be Mild」の前章というか。「Born To Be Mild」ができて、この曲だけじゃ足りないってなって、「The Hit」を前に付けて、セットでストーリーになっています。起承転結を1つの曲の中で詰め込んでストーリーにしてあげるってのが凄い好きで、アップがあるからダウンがある、左があるから右があるっていう振れるほど奥行きみたいなのがでるというか、そういう世界観みたいなのを大事にしていきたいです。

-話は変わりますが、シンガポールに居たのは何歳から?帰国子女になるんですか?

帰国子女になるんでしょうね。3歳から24、25歳までいたので。“日本語うまいね”って言われるヤツですね(笑)。

-ちなみに頭のなかで考える時は日本語ですか?

日本にいると日本語ですね。寝言は英語だったりみたいですね(笑)。シンガポールにいる時は頭の中は英語ででき上がってると思いますね。切り替えスイッチがあるわけでもなく、ずっとそこにいたのでそれが自然になってるんでしょうね。たぶんcoldrainのMasatoさんとかも一緒じゃないですかね。

-ちなみに日本語で歌ってみることは?

やってみたんですけど、まず“I(アイ)”って言葉が日本語にならなかったんですよね。“僕”でもないし、“俺”っていうのもおかしいし、“私”でもないし、その時点でつまづいてしまって、自分の音楽はたぶん日本語には乗らないんだろうなと……。“YOU(ユー)”とかは“あなた”、“おまえ”、“きさま”、もう全部僕の中ではなかったんですよね。なので“I(アイ)” “YOU(ユー)”から始まる英語の方がしっくりきたんです。

-日本語の対訳はついてるんですか?

それはあえて付けずに書きました。やってくれって言われてやり始めたんですが、“違う!”ってなって。歌詞を直訳でなく、僕の中で何を言いたいかのメッセージだけを書こうというのもあったんですが、“それも違う!”って。“ごめん!辞書ひいてくれ(笑)”って感じです。

-洋楽・邦楽どちらのファンにも訴求する音楽性がNTDの強みだと私は思いますが、逆に自分たちの音楽性のこういうところが強みだろうというのは?

泥臭さっていうか……ロックって、何とかロックとかがそういうのが多くんですが、そうじゃなくロックを芯にしたかったので、あえて生では出せないことはやらずに、全部リアルな感じでやりたかったのでピアノとかシンセって僕ら似合わないと思ったので、100%演奏でやってます。

-今技術の進歩でレコーディングで何でもできる時代に、あえて自分たちの人力でやれる事をやってるんですね。

1stアルバムってこともあるんで、コンピュータに飲まれてしまうのが嫌で。実際やり始めるとキリがないと思うんですよね。僕もそういう楽曲は好きなんですけど、洗練されたというか。そういうバンドさんと話してて、“どこまでやって止める?録音デモ段階でコンピュータとか使ってやると、ストップの地点が分からないんだよね”って話してて。じゃあ僕らはゼロでやろうと、リアルなロック・サウンドってことでやってます。

-FACTのEIJIさん、TOMOHIROさんから賞賛のコメントをもらってますが、彼らがアルバムを聴いた時の反応はいかがでしたか?

僕の音楽を聴く前にまずは物販のMasだったんですけど(笑)、コンピの「The Life, The Death」を録っている時にスタジオに遊びに来てくれて。そこで初めて僕たちの楽曲を聴いて、“良かった”て言ってくれました。

-FACTのメンバーはSAW LOSERは聴いたことはなかったんですか?

たぶんなかったと思いますね。あ、でもEIJIさんは“Youtubeで見たよ!凄いじゃんMas!”ってメールくれました(笑)。

-今後ツアーのオープニングなどあるかもしれないですね。

僕らはまず自分たちがちゃんとやるところから始めて、いずれ先輩方と色々できたらいいなという感じですね。

-各々以前のバンドでがっちりとやっているメンバーですが、NOTHING TO DECLAREとしてのライヴは今まで何本ぐらいやってますか?

たぶん20本いかないぐらいかなと。自分たちの色をRECのために探そうとしてスタジオ・ワークが多かったですね。もちろんライヴをやらないと分からないこともあるんで、ライヴ1本やってスタジオ入ってまたライヴを1本やって。