The Used| 激ロック インタビュー

2006.10.06UPDATE

Member：Jeph(Ba.)

Interviewer：MAY-E

－ニューアルバムのコンセプトを教えて下さい。

コンセプトはいろいろとあるんだ。曲ごとにそれぞれのコンセプトがあるんだよ。毎日の生活で起こる様々な問題みたいに。そんな問題は一つずつ取り組んでいって克服していかなければならないんだよ。

－プロデューサーは過去２作品同様、ジョン・フェルドマンということですが再度彼を選んだ理由を教えてください。

ドラマーなしでスタジオ入りしなければならなかったからね。 Johnは良い友達というか兄弟みたいな感じだし、レコーディングする前にジャムったり楽曲を作ったりするためにスタジオを使わせてくれたりするんだ。他のプロデューサーとはこんなに気持ち良く作業を進めていくことはできないと思うよ。

－ニューアルバムでは今までのTHE USEDのイメージを打破しようとしている狙いがあるように想像しているのですが、その点についてはいかがでしょうか？

それは最高だね！
今までのイメージを全てぶっ壊してやるよ！

－あなた達のファンに、ニューアルバムはどのように受け止められると考えていますか？

ニューアルバムは今までで最高の作品だと思っているんだ。今までよりもずっとたくさんのものを詰め込んだし。このアルバムでキッズたちをビックリさせてやるよ！

－07年の予定を教えてください。

今年はもっとたくさんツアーをやるからとても楽しみだよ。
日本にもできるだけ早く行くからね!!!!

－新作を心待ちにしている日本のファンに向けてメッセージをどうぞ！

WE LOVE YOU!「だいすき!!!!」
P.S. 上戸彩は世界で一番の美女だね。（笑）

: THE USED

『Heartwork』
amazon TOWER RECORDS TOWER HMV

今作は、超名盤『In Love And Death』のオマージュ的なアートワークを見ただけで、いにしえのエモ・キッズが絶叫しそうな、THE USEDらしさが炸裂しまくりのアルバムだ。スクリーモ・ブームが去っても、活動を休止したり音楽性を大きく変えたりすることなく続けられている、数少ないバンドのひとつではあるが、彼らのすごいところは一貫してずっと毒も病みも持ち続けているところだと思う。もちろんポップだったり、ソフトだったり、とっつきやすい曲もあるし、独特のグルーヴは心地いいし、激しさの中に深い優しさを感じられる曲もある。でも、とにかく根本が重たく暗い。それが救いに感じられることもある。底抜けの明るさはどこかで誰かを傷つける。THE USEDの音楽にはそんな繊細な人の心に寄り添う温かな暗がりがある。今の時代だからこそ心に沁みるBert McCracken（Vo）の激情スクリームをぜひ味わってほしい。山本真由