DISC REVIEW
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LA出身のTak(Vo)と東京出身のkenken(Vo/Producer)によるロック・デュオの、約1年半ぶりとなる2nd EP。逆境や喪失といったネガティヴな要素を力に変え、自分らしく生きることを題材とした全5曲が1つのストーリーラインを織りなす本作は、ライヴを強く意識したラウド&メロディックな仕上がりに。攻撃的なラップを備えたニューメタルやサイバーな質感のデジロック、爽快感あるポップ・パンクや日本語スクリーモ等自由度を増しつつ、キラーフレーズが刺さるハイブリッド・サウンドが痛快で、ラウドロック・シーンのみならず多様な音楽ファンへ訴求し得るものになっている。リスナーの感情を解放し、前へと歩き出す原動力となる一枚だ。 菅谷 透