DISC REVIEW
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怒りに満ちた鋭くアグレッシヴなサウンドとメッセージ性で、20年以上にわたり確固たる存在感を放ってきたカリスマ・ヴォーカリスト Otep Shamaya率いるOTEPが約5年ぶりのアルバムをリリース。12曲中8曲がカバーで、彼女が以前からリスペクトを示してきたEMINEM、NIRVANA、SLIPKNOTと納得の選曲から、Olivia Rodrigo、Billie Eilish、THE BEACH BOYSと予想外なチョイスまで収められているが、どれも自分のものにしてしまっているのはさすがだ。しかし、やはり必聴なのは「Ostracized」をはじめとするオリジナル曲たち。アジテーションの1行目の通り"OTEPの帰還"を象徴するような音色に、今後も生み出し続けてくれるであろう名曲たちへの期待も高まること間違いなし。 内堀 文佳