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DISC REVIEW

Kult 45

OTEP

『Kult 45』

Release Date : 2018-07-27
Label : Napalm Records

強烈なカリスマ性を放つ紅一点のフロント・ウーマン Otep Shamaya(Vo)率いるOTEPの通算8枚目となる最新作。本作でも基本路線は変わることなく、現代アメリカの持つ病理、闇を抉り出し、女性としての強烈な怒りと共に、容赦なき一撃を加える1枚である。横ノリを重視するリフ主体のヘヴィ・グルーヴ、ラップ風のアジテートする歌唱とシャウトは、90年代後半から00年代前半への回帰と言えるサウンドであるし、RAGE AGAINST THE MACHINEの名曲「Wake Up」のカバーもできすぎなくらいではあるが、ある種の既視感の強さが、本作の評価が割れる要因にはなりそうだ。孤独な静寂に満ちたバラード曲「Be Brave」のように、アクセントになる歌モノの楽曲が、もう2、3曲あっても良かったかもしれない。 井上 光一