DISC REVIEW
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カリフォルニア州サクラメントのポスト・ハードコア・バンド、DANCE GAVIN DANCEの約2年ぶり10作目となるオリジナル・アルバム。彼らならではのプログレッシヴ且つエモーショナルなサウンドは本作でさらなる飛躍を見せており、DON BROCOのRob Damiani(Vo)が参加した「Synergy」や、ポップな面に振った「For The Jeers」など、コロナ禍で培われたクリエイティヴィティを18曲1時間超に凝縮。バンドとしての臨界点に達したような作品だ。本作リリース直前にはTim Feerick(Ba)が急逝、ヴォーカルのTilian Pearsonもバンドから離脱と困難な状況に置かれているDGDだが、本作には彼らの集大成的サウンドが刻み込まれている。 菅谷 透