DISC REVIEW
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DANCE GAVIN DANCEのクリーン・パートを担当するヴォーカリストのTilian Pearsonが、約3年ぶり3作目となるソロ・アルバムをリリースした。バンドではなかなかできないポップな表現を存分に楽しんだのであろう今作は、打ち込みを使用したダンサブルなディスコ・ナンバーやシンプルな歌モノのポップ・ロックなど、様々なスタイルの歌唱に挑戦しており、聴く者の耳を楽しませる工夫に満ち溢れている。Tilianのハスキーでソウルフルな声は、その色鮮やかな楽曲の中でバンドとはまた違った輝きを見せているのだ。DANCE GAVIN DANCEでも新作を出したばかりで、ツアーが続いているのに、こんなにもクオリティの高いソロ作を発表できる創作意欲には本当に驚かされる。 山本 真由