DISC REVIEW
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リコーダー・ブレイクダウンが話題を呼び、2016年には激ロック招聘で来日ツアーも開催したフィンランド出身のONE MORNING LEFTが、約5年ぶりとなる最新作を発表した。今作では、これまでのハチャメチャな楽曲展開は少し鳴りを潜めているが、テクニカル且つ重厚なフレーズにキャッチーなクリーン・パートを乗せたメタルコアを軸に、ケレン味たっぷりのシンセを用い、80年代HR/HMオマージュの明るくポップなサウンドをブチ込んだ新たなスタイルを提示。サビのシンセがなんともダサ格好いいTrack.2、グラム・メタルをモダン化したTrack.3、本職ラッパーもゲストに迎えたニューメタル・ナンバーのTrack.8と、一聴したら頭に残ること必至の、クセ曲揃いなアルバムだ。 菅谷 透