DISC REVIEW
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AMARANTHEやCHILDREN OF BODOMを抱えるフィンランドの名門メタル・レーベルSpinefarm Recordsの異端児、ONE MORNING LEFTが、3rdアルバムである今作で遂に日本デビュー。MySpaceによるとジャンルは"Comedy / Jungle / Metal"だそうだが......その実態はと言うと、痛烈なピッグ・スクイールとシリアスで凶悪なリフが襲いかかったかと思えば鮮やかなシンセが攻め入り、突如キャッチーなダンス・ビートが出現し、直球の美メロを際立たせるようにオルガンが切なく鳴り響いたりと、基盤はメタルでありながらも非常に目まぐるしい。本国で人気のヒップホップ・アーティストを迎えたTrack.7のミクスチャー的アプローチも秀逸。アイディア満載の1枚だ。 沖 さやこ