DISC REVIEW
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元ANGRAのフロントマン Edu Falaschiが、自らの名を冠したバンドでレコーディングした初のオリジナル・アルバム。15世紀末のポルトガルからブラジルを股に掛けた冒険譚がコンセプトの本作は、自身が在籍したころのANGRAを彷彿させるメロディックでプログレッシヴなメタル・サウンドで、壮大なドラマを描写。9分以上に及ぶプログレッシヴな楽曲や、叙情的なバラードに至るまで、多彩な楽曲を自在に歌い上げており、シンガー/コンポーザーとしてのEduの魅力を存分に堪能できる。同郷のメタル・レジェンド Max Cavaleraとのヴォーカル・バトルや、大御所の歌姫 Elba Ramalhoとのデュエットも聴きどころ。往年のファンはもちろん、メタル・リスナーなら満足すること請け合いだ。 菅谷 透