DISC REVIEW
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本国ノルウェーでは国民的な人気を誇る、トリプル・ギター擁する6人組による通算4枚目となる最新作。ヴォーカリストの交代劇を経て、名門Rise Recordsに移籍、初めて英語の歌詞にも挑戦したアルバムということで、勝負の1枚と言える作品となったが、彼らはこちらの期待以上の音で応えてくれた。血沸き肉躍るハードコア・パンクも、ヘヴィ・メタルの様式美も、ブラック・メタルが持つ暴虐性も、すべてがKVELERTAK印のゴキゲンな爆音ロックンロールへと昇華されており、過去最高にポップでキャッチーな出来栄え。再びタッグを組んだKurt Ballou(CONVERGE/Gt)による音作りも完璧のひと言。なお、CONVERGEやMASTODONのメンバーがゲスト参加、アルバムに彩りを添えている。 井上 光一