DISC REVIEW
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オープニングを飾る「TO THE END」から心を鷲掴みにされた。まどろむようなイントロから優しい歌メロが始まり、徐々にドラマチックな螺旋階段を上がる展開に痺れまくり。いきなりの超名曲に意識を奪われるものの、そのあとに続く楽曲も決して引けを取らない楽曲クオリティで惹きつける。シンガロングが渦巻いて大合唱のライヴの画が浮かんでくる「笑っていようぜ」、甘酸っぱいメロディに胸が躍らずにはいられない「アイラビュベイビー」、ドキドキする感情を掬い取った疾走感溢れる「ハートビート」など、各楽曲もキャラ立ち抜群で、どストレートな歌詞と曲調は一度聴いただけでわかる即効性があるし、また何度も噛みしめて聴くたびに深い味わいがある。TULIPのカバー「心の旅」もいい。 荒金 良介