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DISC REVIEW

I

IRIE BOYS

『I』

Release Date : 2019-07-17
Label : ジャパンミュージックシステム

"ウルトラ・ネオ・エスニック・バンド"を掲げる横浜の多国籍4人組、IRIE BOYSが全国デビュー。その音楽性はハードコアをベースにスカ/レゲエ、ブルース、ファンク、ラテン、ラップをごた混ぜにしながら、ヴォーカリストが連打するジャンベのトライバルなビートや、ギタリストが奏でるエキゾチックなフレーズが、ミクスチャー・ロックに収まりきらないユニークさをダイナミックにアピールしている。全7曲29分間、一瞬たりとりも緩むことがないハイテンション且つハイエネジー、そしてダンサブルでグルーヴィな演奏に圧倒されることは必至。激ロック読者ならライヴを猛烈に観たいと思うはず。シャッフルのリズムやワウを使ったギター・プレイといった、ブルース由来のいなたさが時折窺えるところもいい。 山口 智男

いきなり6分台のインスト曲「Intro.1」で幕を開ける衝撃の1stミニ・アルバム。HEY-SMITHらが所属するレーベルから久々の新人ということで、期待値はとんでもなく大きかったが、それを裏切らない出来映えだ。横浜発の多国籍メンバー4人が揃い、ジャンベを導入したロック・サウンドは実に新鮮に響く。ハードコア、パンクに通じる衝動を持ちながら、レゲエの要素も取り入れ、民族音楽テイストまで織り込んだ多彩な楽曲が並ぶ。暴れられて踊れるが、まったり聴いても良し。自由に伸び伸びと、リスナーの解釈でそれぞれ楽しんでくれと呼び掛けてくれるような音色も心地よい。最初から最後まで何度もループして聴きたくなる作品だ。幅広い音楽ファンにリーチするであろう魅惑の1枚と言っていい。 荒金 良介