DISC REVIEW
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アラウンドザ天竺のファンで、ライヴにも通っていたグラビア・アイドル 小日向結衣とタッグを組んだニュー・シングル。表題曲は、タイトルから某バンドのヒット曲を連想させるが、そんな悪ノリが全編にわたって繰り広げられ、小日向もそれに前のめりに乗っかって、ヘヴィなミクスチャー・サウンドとは裏腹にキュートなハイトーンを聴かせる。妄想過多な男子中高生の思いとグラビア・アイドルの叫びによる凸凹のフーガで、怒濤のごとく駆け抜ける曲はインパクト抜群だ。Track.2、Track.3はアラ天のみの曲で、キレッキレの鋼鉄サウンドで痺れさせる。が、内容はMr.Childrenや宇多田ヒカルへのリスペクトに、オマージュだらけの歌詞という訳のわからなさだ。頭の中を躊躇なく形にする、その勢いが恐ろしい。 吉羽 さおり