DISC REVIEW
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グループ名とアルバム・タイトルだけを見ると、ロック・バンドと間違ってしまうかもしれない。いや、実際にロック・バンド並み、もっと言えばそれ以上のエモーションが詰まった1枚になっている。エレクトロとロックが混じり合ったトラックは、とてもエッジーでスリリング。ミドル・チューンは一切なく、息を吞むようなスピード感で次々と展開していく流れは圧巻だ。歌詞は11曲中7曲をメンバー自身が書いているが、等身大というだけではなく、どこか斜に構えたような毒とユーモアを交えながら、最終的にポジティヴな方向性に持っていくという手腕が光っている。こういう曲も踊れる、こういう言葉も歌えるアイドルになる! という、1stアルバムらしい意気込みが聴こえてくる。 高橋 美穂