DISC REVIEW
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昨年は初のコンセプト・シングル『DAY』、『NIGHT』において、ブライトにしてダークな、両極端な色合いの楽曲を発表した彼ら。この11thアルバムはその経験を生かし、明るさと暗さのバリエーションの豊かさに加え、凝ったアレンジで聴かせる痛快なメロディック・チューンが並んでいる。どの曲も口ずさみやすい親密なメロディ・ラインで、リスナーの懐深くに入ってくる。NOFX、BLINK-182など自らのルーツにあるパンクに対する愛情が見え隠れしつつ、るぎないグッフォー節に貫かれたサウンドは過去最高と言える出来映えだ。ラストを締めくくる表題曲はホーンを導入したミュージカルちっくな曲調で、こうしたクダけたアプローチにも彼らのキャラが爆発している。素晴らしい! 荒金 良介