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INTERVIEW

GOOD4NOTHING

2014.01.08UPDATE

2014年01月号掲載

GOOD4NOTHING

Member:U-tan (Vo/Gt) TANNY (Vo/Gt) MAKKIN (Ba/Cho) SUNE (Dr)

Interviewer:荒金 良介

-今年は結成15周年でしたが、SUNEさん加入後(2009年10月加入)の4年間を振り返ってもらいたいんです。インタビューの場でSUNEさんはあまり喋らない印象もあるし、この4年間は今作を語る上でもとても重要な期間だったと思うんです。

SUNE(以下S):まあ、まず間違いなくインタビューで昔よりは喋れるようになりました(笑)。前は喋れんくて、どう表現していいか、わからなかったんですよね。今は4人が同じステージに立っている実感があるし、なにより楽しいです。

-メンバー4人が同じステージに立っているというのは?

S:具体的にはドラムやから引っ張らなあかん、みんなのクセを考えながらやらんとあかんかったから考えることが多かったんですよ。でも最近は何も言わなくてもわかるようになったから。これ欲しがってるんかな、トラブッてるからこれで繋ごうって。こないだのライヴでも初っぱなから僕がミスっちゃって、いままでならグズグズになってたけど、全然持ち返せるし。だから、4人が同じステージに立ってるなと。

MAKKIN(以下M):自信がついてきたんちゃうん?

S:僕の自信もあるけど、お互いに理解し合えてきたんじゃないかなと思います。

U-TAN(以下U):ちゃんと話し合ってるし、そのグルーヴがライヴに出てる気がしますね。だから、15周年のリクエスト・ライヴをやったときも、SUNEと初めてやる曲が何曲かあったんですよ。入った当初ならテンポ感の話をしながらやってたけど、今は各々がきっちり復習してて、スタジオで合わせたときにバン!っとできるようになって、前よりバンドとして成長してのがわかるんですよね。

-初代ドラマーのKAWAJINと比べて、どの辺が違いますか?

TANNY(以下T):KAWAJINは控えめな性格やったけど、SUNEは押せ押せというか。KAWAJINは寡黙に自分に課せられた職務を全うする職人タイプやけど、SUNEは俺を見て!って感じでギラギラしてる。俺らは歌心やメロディを大事にしてるバンドやからKAWAJINは常々それを意識してるって言ってて。SUNEは真逆のタイプで、ドンガラガッシャン!みたいなイメージやったけど、KAWAJINの思いも汲みつつ、俺らもSUNEのプレイに少し近づくようになって、今はお互いに歩み寄った化学反応が起きてるなと。KAWAJINは寡黙やから、あまりアイコンタクトとかしなかったけど、SUNEとはわりと目を合わせるし、"今日ヤバイな!"とかライヴ中に対話できますからね。

-SUNEさんは歌心を意識するようになってきたんですか?

S:めちゃ意識するようになりました。僕はメタルばかり聴いてきたので、正確に叩いてるはずなのに、なんかグッと来ないなと思うことが多くて。それから歌心のあるドラマーさんを勉強して、プレイの正確さよりも、グルーヴやなって。そう思ってからパカッと開けた感じですね。

-パカッと開けましたか(笑)。

S:メンバーがいちばん気持ち良くなるグルーヴを出そうと心がけてますね。それをライヴで出せたら、このバンドはもっとグルーヴする!と思って。

T:今はスキルや精神性がメンバー4人、ほんと同じ位置におる感じがしますね。個々のキャラも立ってるし、4人が集まったグルーヴも一枚岩になってるし。ここに来て、仲も良くなってますからね。

-それは大事ですよね。今作にはそういうバンドの空気感も反映されてますか?

U:そうですね。今回2曲だけ、みんなでゼロから作った曲があるんですよ。それができたのもそういう後押しがあったからかなって。

-それはどの曲になるんですか?

U:2曲目の「GETTING NOWHERE」と12曲目の「City Calling」ですね。この2曲はみんなでジャムって作ったんですよ。ジャムはSUNEが入ってから、やったことがなくて。

-KAWAJINがいた頃は、ジャムで作ったことはなかったんですか?

U:1つのサビやリフをみんなで広げることはあったけど、何もない状態から作り上げるのは、いままでなかったですね。

-なるほど。それが現体制の成長にも繋がっていると。

U:うん、まずKAWAJINのコピーから始めて、そのクセを覚えたのが『BACK 4 GOOD』で。SUNEに"KAWAJINのマネせんで、自分の色を出せばいい"と言って、それがいい感じでひと皮めくれたのが前作の『ALL THE AWESOME DUDES』なんですよ。だから、結構自然な流れでここまで来れました。

S:そこに関しては何を求めているのか、わかってきたことが大きいですね。G4N節はもちろん、"構成的にこうでしょ?"と言うと、"それそれ!"って返ってきますからね。

T:今はいい感じに仕上がってるし、プラスアルファの脂が乗ってます。SUNEにはKAWAJINにはなかった明るさやエロさがありますからね(笑)。