DISC REVIEW
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平均年齢22.5歳の4人組が結成から5年を経て、満を持してリリースする1stフル・アルバム。彼らが持つ様々な顔が1曲ごとに次々と現れるドラマチックな展開を楽しめる全10曲。エモ／スクリーモ／メタルコアの延長線上で、それだけに留まらない曲を作ろうとしてきたこれまでの軌跡の集大成であると同時に、今まで英語で歌ってきた彼らが日本語に挑んだ曲やピアノ・バラードといった新境地を思わせる曲を収録したことで、これが新たな始まりであることもアピール。タッピングを駆使してトリッキーなフレーズを奏でるギターを始めとした演奏も聴きどころだ。若いバンドならではの未熟さも包み隠さずにしっかりと捉え、それも含め作品として聴いてもらおうというバンドの姿勢も気持ちがいい。それが作品の生々しさに繋がっている。 山口 智男
