MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

Emily Sugar

2019.05.31UPDATE

Emily Sugar

メンバー:Shown(Vo/Gt) Mongol(Ba/Cho) Amari(Dr)

インタビュアー:山口 智男

フロントマンであるShown以外のメンバーを一新して、再スタートしてから1年半。Emily Sugarは配信も含めフットワーク軽くリリースを重ねながら、その都度その都度、バックボーンであるエモ/スクリーモだけに留まらない音楽性の広がりを含むバンドの進化をアピールしてきた。その彼らが今回配信リリースする最新ナンバー「wolfgang」は、同期のシンセを大胆に使いながら新境地を印象づける意欲作。ゲストにGraupelのsotaを迎え、ヘヴィ且つダークな魅力を打ち出しながら、それだけでは語りきれない世界観の広がりにじっくりと耳を傾けたい。「wolfgang」をどんなふうに作り上げたか語るメンバーの言葉からは、バンド内の化学反応が今現在も変化していることが窺えるだろう。


自分たちがやりたいことを詰め込んで、形にしてみようってところから、今回の「wolfgang」はできたんです


-現在のラインナップになってから、これまで1年半の間活動してきて、どんな手応えを得られましたか?

Mongol:2018年、2019年と"(Zephyren presents)A.V.E.S.T project"に2年連続で出られたことと、自主で企画した『Unsocialized』(2018年9月リリースの2nd EP)のリリース・パーティー(2018年9月8日にSHIBUYA THE GAMEにて開催)をソールド・アウトさせられたことは嬉しかったです。

Amari:楽曲の幅が以前よりも広がったことで、聴いてくれる層も広がったと思います。特にヘヴィな音楽が好きって人が増えてきたんじゃないかな。

Shown:たしかに、いろいろな曲に挑戦したからね。

Mongol:それが自主企画のソールド・アウトに繋がったのかもしれないね。

Shown:応援してくれる人たちも、"曲が好き"と言ってくれることがかなり増えてきて。それは曲のメッセージ性が深くなってきたっていうのもあると思います。昔は(曲の)かっこ良さだけを追求していたんですけど、伝えたいことをちゃんと伝えられる人間になりたいって、今の体制に変わるタイミングに思って。それで、"どうしたらもっと共感してもらえるんだろう"とか、"共感してもらうにはどういうことを伝えたらいいだろう"とか考えるようになって、そういう部分の深さも、Amariが言う"層の広がり"に繋がっていった気はします。

-その中で、新たな目標もできたんじゃないかと思うのですが。

Amari:自分たちの曲を聴いてもらうことはもちろんなんですけど、曲が好きって言ってくれる人をさらに増やしていきたいですね。

Shown:もっとコアなファンをね。個人的には、メンバーそれぞれにやりたいことをひとつに集約したいです。現在の4人になったとき、最初は結構お互いに探り探りな感じだったんですけど、徐々に、それぞれにやりたいこととか、こだわりたいこととかが見えてきたと思うんですよ。それをひとつにまとめることができたら、よりいいものが作れるんじゃないかって。曲が変わってきたのは、それぞれのこだわりがうまい具合に形になってきたからだと思うんですよ。

-どんなこだわりが出てきたんですか?

Shown:今回の「wolfgang」は、Amariと作ったところが大きいんです。以前は、僕が持っていった原案を、そのままの方向性で、どうブラッシュアップするかだったんですけど、今回は僕が原案を持っていった段階からアレンジに加わってくれて。その意味では、一番こだわりがあったのはAmariかもしれない。

Amari:そうですね。今回は、今までにないくらい闇が感じられる曲だったので、そこをもっと出したかったんです。そこの味つけはうまくできたのかなと思います。

Shown:つまり、曲作りの部分でこだわりが出てきたってことだよね。

-あ、ドラマーとしてではなく?

Amari:そうですね。

Shown:今回、シンセ・サウンドはほぼAmariが手掛けてくれて、その意味でもかなりサウンドに関わるようになったよね。

-Mongolさんはどんなこだわりが出てきましたか?

Mongol:「wolfgang」に関して言えば、ダークな面を見せられるような音作りを意識しました。優しすぎず、ヘヴィすぎずというところで、ここは歪ませた方がいいとか、低音を強くしたいとか、同期で低音のパートを入れた方が重みが出るんじゃないかとか、いろいろ提案しましたね。

-なるほど。それぞれのこだわりが出てきたっていうのは、楽曲を生かすうえで、それぞれが積極的に意見を言いながらアレンジに参加するようになったということだったんですね?

Shown:そうですね。

-それはこの1年半の活動の中で、それぞれにEmily Sugarに取り組む気持ちがさらに強いものになってきたからなのでは?

Mongol:"メンバーが変わったんだね"って言われるなかで、自分らしさを押しつけがましくなく出すには、どうしたらいいんだろうって。それはレコーディングはもちろん、ライヴでもなんですけど、Emily Sugarのメンバーとして、どうやったら認めてもらえるんだろうかってことはずっと考えていて。サウンド面にも携われたらなっていうのはあったし、バンドに入ってから1年ぐらい経った頃には、Emily SugarのMongolとして、どう認知されてるのかなっていう興味とともに、自分にできることがあるならやってみようっていう意識になっていましたね。

Amari:俺は、新たにメンバーとして加わったんだから、自分がいい方向に変化させないといけないなって思ってました。もっとかっこ良く、もっと強いものにっていう。入ったばかりの頃は曲をまとめるという立場ではなかったんですけど、途中から、自分がしっかりと関わるならこうしたい、ああしたいというこだわりが出てきましたね。

-Shownさんはそんなメンバーの気持ちの変化が頼もしいと感じていたのではないでしょうか?

Shown:最初は、ちょっとワンマンなところもあったと思うんですけど、Amariが楽曲面で引っ張ってくれたりとか、Mongolが人間性の部分で引っ張ってくれたりとか、それぞれがバンドを良くしてくれようとしているのが頼もしかったし、僕が持っていないアイディアを出してくれたりとか、僕にはできないところをどんどん伸ばしていってくれたりとかは、すごくありがたかったですね。

-そんなバンドの変化の中でひとつ成果と言えるのが、今回配信リリースする「wolfgang」だと思うのですが、配信リリースしようというのは、どんなところからの発想だったんでしょうか?

Shown:前回、「Hitori」「Chapter II」も配信リリース(2018年4月に「Hitori」、5月に「Chapter II」をリリース)したんですけど、サブスク(サブスクリプション)の時代が来て――だからって何もかも時代に乗っかればいいというわけではないとは思うんですけど、やっぱり、気軽に聴いてもらえるじゃないですか。とりあえず、今は多くの人に聴いてほしいので、それなら配信でリリースした方がいいんじゃないかって。それは前回もそうだったんですよ。

-「Hitori」と「Chapter II」を配信リリースして、かなり手応えがあった、と?

Shown:そうですね。2曲ともMVを作ったんですけど、それをきっかけに聴いて、ダウンロードしてくれた人は結構多かったですね。

Amari:YouTubeの登録数も4倍に増えたんですよ。

Shown:配信っていいな、配信でリリースして良かったなっていうのはありました(笑)。

-今回「wolfgang」を選んだのは、どんな意図から?

Shown:一番大きかったのは、2018年9月に『Unsocialized』という3曲入りのEPを出したんですけど、それを作ったときの反省がそれぞれにあって。もちろん、作るにあたってはベストを尽くしたし、今も自信作ではあるんですけど、そこからもっとこうしたいとか、ああしたいとかっていうアイディアがそれぞれに出てきて――

Mongol:そうだったね。そのタイミングで、同期をもっと入れてみようって話になった気がする。

Shown:それで、じゃあ1曲、自分たちがやりたいことを詰め込んでみよう、形にしてみようってところから「wolfgang」ができたんですよ。

-つまり、今Emily Sugarが一番やりたい曲だ、と?

Shown:まさにそうだと思います。みんなが一番やりたいことが入っています。