DISC REVIEW
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FEELFLIPが、ついにメジャー進出。自らの音楽性を"スカオティック(スカ+カオティック)"と表現する、ジャンルレスというか、むしろ破天荒な音楽性を打ち出している彼らが、メジャー・フィールドに立つということはどういうことになるのかと少し驚いたが、実はこの"なんでもアリ"という懐の深さこそ、今、世の中が求めているものなのかもしれない。どんな型にもハマらないからこそ、様々な趣向、メンタルで聴くことができる。リズムを刻むだけでない、どうやって弾いてるかわからない7弦ベース、渋すぎるバリトン・サックスの響きなども巧みに使いこなし、ハードコアやメロディック、ミクスチャー、さらには歌謡曲のエッセンスなどを混ぜこぜにした、クセの塊のような楽曲がキャッチーに聴こえてしまうから不思議だ。 山本 真由