DISC REVIEW
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日本でも根強い人気を誇るモダン・ロック・バンド、FIREFLIGHTがメンバー・チェンジを経て、超ポップに振り切ったニュー・アルバムをリリース。ギターとコーラスを担当していたJustin Coxが抜けたことで、男声コーラスもなくなり、ゴリっとした王道路線のモダン・ロック的なギター・リフは影を潜め、全体的なサウンドも爽やかでフェミニンなポップ路線に。これまでもポップなメロディが際立った楽曲や、ストリングスを用いたしっとりしたナンバーはあったが、今作は全体を通してシンセを多用し、壮大且つダンサブルな仕上がりに。しかし、ラウド要素は薄まっても、パワフルで存在感たっぷりなDawn Micheleのヴォーカルは健在! 女性ヴォーカル好きはもちろん、エレクトロ・ロック好きも、ポップ・ロック好きも納得の良作だ。 山本 真由