INTERVIEW
FIREFLIGHT
2010.03.15UPDATE
2010年03月号掲載
Member:Dawn Michele(Vo)
Interviewer:ムラオカ
-前作『「Unbreakable』はアメリカや日本を始めスマッシュヒットしたアルバムと なりましたが、あなた方自身この結果は満足いくものでしたか?
前作『「Unbreakable』でファンのみんなからもらった反応の大きさに圧倒されたわ。『「Unbreakable』の曲で勇気をもらったっていう話をたくさん聞いたの。そういうファンのみんなからの反応をもらったから今作『For Those Who Wait』を作るのにもとても気合が入ったわ。今作に入っている新曲「Name」はファンのみんなの話の中からとある2つの話を基に作ったものだしね。
-前作リリースから今作リリースまで約二年間かかりましたが、この二年の間の活動でトピック的なものがありましたらいくつか教えてください。
前作『Unbreakable』をリリースしてからほとんどノンストップでツアーをやってきたわ。1ヶ月に1週間ぐらいしか家にいなかったのよ。でもレコーディングの期間や大規模なツアーなんかも入れるととてもタイトなスケジュールだったんだもの!!今も3週間も続くWINTER JAMっていうツアーの真っ只中だしね。
-今作を作る上でのコンセプトはありましたか?
コンセプトやテーマを設けてアルバムを作ったことはないわ。ソングライターとして自分達が成長するにつれて、曲作りをしていく中でコンセプトやテーマはおのずと出てくるように思う。今作のテーマは"待つこと"なのよ。
具体的に言うと、私たちが経験していく"待つ"期間はどんなときでも神から与えられた目的があるってことなのよ。そこには学ぶべきことがあってそれは辛い教訓かもしれないけれど私たちの人格の根幹を形作る大切なもの、ということよ。
-プロデューサーには前作同様Rob Hawkinsを起用していますね?
彼を今作でも起用したのは前作でのサウンド・プロダクションが気に入っていたからでしょうか?
前作も素晴らしいものに仕上がってとても満足していたから引き続きRobと一緒に仕事をする機会をもらえてとてもうれしかったわ。前作の作業の中で築き上げたお互いの結びつきのおかげで彼とはまた気持ち良く作業することができたし自分達の音楽をより良いものにしていくにはまだまだ時間がかかるものなんだなって思ったわ。
-彼が今までの手掛けた作品で気に入っている作品はありますか?
彼は音楽業界で名をあげつつある活きの良いプロデューサーなの。彼が今までにプロデュースした作品の中ではまさに今作『For Those Who Wait』が一番気に入っているわ。
-そのアルバム・タイトルにもなっている「For Those Who Wait」ですが、荘厳なオーケストラの入るイントロから、最後までドラマティックな曲ですね?まさにキラーソングといった出来映えですか、この曲ができた過程を教えてください。
「For Those Who Wait」という曲は今作のために書いた新曲の中で一番最初にできた曲でとても心に響く曲になったと思う。今作の他の曲と比べてみてもこの曲はものすごく壮大な曲になるポテンシャルがあると感じていたのよ。多くの人たちには身の回りでとても待ち望んでいた物事があるものだと思う。私の個人的なことだけど末っ子の弟が脳腫瘍と戦っていたときがそうだった。この曲は人々の人生やその中で起こる出来事に影響を与えるポテンシャルがものすごくあると思う。
またこの曲は私たちの作品の枠組みを形作るのに十分すぎるぐらいのアイデアが湧き上がるようにしてくれたように思う。
-あなた方にとって素晴らしい曲の定義を教えてください。
私にとって素晴らしい曲というのは人生の中での様々な苦労や心配な物事を吹き飛ばしてくれるような曲かな。そして自分の心にストレートに入ってきて夢や希望を持たせてくれるような曲だと思う。
-アルバム全体的には、前作に比べ、装飾的な要素が減り、ストレートでロックしている曲が多いと感じたのですが その点は意識しましたか?
ううん、意図的に作品をよりシンプルなものにしようとは考えなかったんだけど、曲毎に見てみるとかなりコントラストのあるものに仕上がったとは思っているわ。
ロックな曲はよりへヴィで濃厚になっているし、おとなしめの曲は余計なものを取り除いてくっきりしていると思う。
-あなた方のファンはCREEDやTHREE DAYS GRACEのようなモダンロック・ファンが多いのでしょうか?それともWITHIN TEMPTATIONやEVANESCENCEなどのフェメイル・ゴシック・バンドのファンが多いのでしょうか?
いずれのファンの人もいるとは思うんだけどモダンロック・ファンが一番多いかな。