DISC REVIEW
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年に1枚のリリースが定番化していたブルハチだが、去年10月にリリースしたシングル『HIMANCHU』以降、メンバー個々の活動の合間を縫いながら、過酷なスケジュールでコンスタントなリリースをしている。その結果、楽曲で冒険ができるようになり、これまでにない爆発力が出た。今作の表題曲はその最たるものと言っていいだろう。とんでもない手数のトリッキーなドラムに、スキルの賜物ともいえる荒々しいベース・ラインがすべてをひっかき回すように展開していく楽曲はクレイジーであり、何よりユーモラス。YouTubeにアップされたトレイラーもインパクト大なポップスのセクションは、そんな彼らの遊び心を強く感じられる箇所だろう。Track.3にはファンにお馴染みの初期の名曲も収録している。 沖 さやこ