DISC REVIEW
-
前作に引き続き2010年代のメロデス・シーンにたしかな爪痕を残す強力なアルバムが再び完成した。DISARMONIA MUNDIのEttore Rigottiが主宰するレーベル"Coroner Records"より約3年ぶりとなる3rdアルバムをドロップ。ミックスとマスタリングには彼らの1stアルバムを手掛けた名匠Jacob Hansenを再び起用し、前作より遥かに重量感を増し、腰の据わったサウンドで彼らの世界観をより一層引き立てた、強靭且つモダンなメロデス・スタイルに仕 上げている。疾走する楽曲は少ないものの、叩きつけるようなグルーヴと重圧に鳴り響くリフレイン、高揚感のあるフック、全体を引き締めるプログラミングのセンスなど、細部まで作り込まれた楽曲群の数々が、全15曲という圧倒的なボリュームで迫る1枚。 今谷 重治