－みなさんはそれぞれRISE TO FALLを結成する前に他のバンドで活動してきたということですが、詳しく教えてください。

そうだね。俺たちは、それぞれがそれまでに体験した色んな音楽的な経験をひとつにまとめたバンドなんだ。だからこのバンドを結成した時点で、それぞれのメンバーはバンドマンとして相当ベテランの域に達していたんだ。みんな楽器が上手く弾けるようになっていたね。Javi(Gt)とHugo(Gt)はスラッシュ・デスメタル・バンドのQUIZICALで一緒にプレイしてた。そして俺(Alain "Dalay Tarda")はメロデス・バンドZULDARと同じくメロデス・バンドのBIOTERRORに居た。Txamo(Dr)はニューメタル・バンドのBULLETNOISEのメンバーだったんだ。

－2006年に結成しましたが、結成にいたる詳しい経緯を教えてください。

さっきも言ったように、JaviとHugoは一緒のバンドに居たわけなんだけど、そのバンドが解散してしまったことで、今度は更に彼ら自身のテイストに合った新しいバンドを作ろうということに決めたんだ。彼らは直ぐにベース･プレイヤーであるInigoと俺に連絡を取った。その時はドラムは違うやつが叩いてたんだよね。でも彼は直ぐに技術的に充分じゃなかったからバンドを抜けることになって、そこでTxamoが加入したんだ。それ以来、バンドのラインナップは変わっていないよ。

－2007年に今のラインナップになったとのことですが、結成当初からのメンバーはどなたですか？

全員が結成当初からのメンバーと言えるだろうね。Txamoは少しだけ遅れて入ったけどね。実は結成当初からTxamoが在籍していたBulletnoiseとは練習スタジオをシェアしたりしていたから彼のことは良く知っていたんだ。

－2008年4月に『Restore The Balance』のレコーディングをスタートしたとのことですが、本国ではいつ頃この作品はリリースされたのでしょうか？

アルバムは2010年2月22日にリリースされるよ。これ以前にリリースされたものといえばレコード会社と契約を取り付けるために作ったデモだけなんだ。このデモがイタリアのプロデューサー兼作曲家のEttore Rigottiの耳に止まったんだ。彼はアルバムのレコーディングで実際に新しいソロを提案したり、キーボードやヴォーカルのアレンジで関わった。これはJacob Hansenがマスタリングしたものなんだ。だから非常にプロフェッショナルな出来になっているよ。こういう色んな要素と、あとクールなジャケット・デザインなんかが合わさって素晴らしい作品になっているんだ。

－もし本国ですでにリリースしていましたら、周りのアルバムへの反響を教えてください。

アルバムは未だどこでもリリースされていないんだ。直ぐにワールドワイドで発売されるけどね。でもデモはネットに上がっちゃったりしてるけどね。聴いた人たちは気に入ってくれているみたいなんだ。こちらに届く意見もポジティブなものだよ。デモがネット上に上がったことでアルバムの関心度が高まったことは事実なんだよね。でもあれはデモであって本当の作品とは全く出来が違うんだけど。

－ファースト・アルバム『Restore The Balance』完成おめでとうございます。
フルアルバム制作は初めての経験だったと思いますが、いかがでしたか？

ありがとう。アルバムを作り上げるのは本当に大変な作業だったよ。先ず最初にCarlos Creatorと彼のRock Studiosで曲をレコーディングしたんだ。それからEttore Rigottiのポスト・プロダクションの作業に入った。ここからマスタリングのためにJacob Hansenへ送られるまでも時間が掛かったしね。デザインの作業も随分時間が掛かったよ。最終的に俺たちが選んだデザイナーはJosu Torrealdayだったんだけど、その前に何人か選考対象の作品があったんだ。これは俺たち全員にとって最初のフルアルバムを制作する経験になったわけだけど、レコーディングの過程では特別な経験をたくさんしたよ。「Redrum」って曲なんかは、元の形から最終的な形になるまでの過程を見ることそのものが凄い経験になったんだ。Carlos Creatorが奇抜な方法で曲を仕上げていく過程を見るのは本当にエキサイティングだった。色んな出来事がありすぎていくら話しても足りないくらいだよ(笑)。スリリングな経験だったなぁ。

－作品を聴く際にぜひこのポイントを聴いて欲しいというこだわりがありましたら教えてください。

俺たちが自分たちで気に入っている曲は「Redrum」「Inner scream」「Rise from drama」「When the instinct...kills the reason」だね。もちろんアルバム全体を気に入っているんだけど、特にこの4曲はポテンシャルがあると思っている。