DISC REVIEW
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the HIATUSとは一線を画する、リフを主体としたストレートなロック満載の1枚。ライヴで一緒に歌って楽しめる楽曲の数々はパンク、パワー・ポップ、エモなどの要素が強いことから"こういう細美武士を待っていた!"という声が多いのかもしれない。しかしここからは単なる"若さゆえのセンチメンタリズム"の焼き直しではなく、酸いも甘いも噛み分けた大人だからこそ鳴らせる、揺るぎない自信が強く感じられる。アジカンや[Alexandros]など、2015年に入ってからギター・ロックの復権を高らかに宣言するような作品が立て続けに発表されているが、タイプこそ違えどこのMONOEYESの1stアルバムも間違いなくその系譜にある1枚と断言できる。早くライヴで味わいたい名作の誕生だ。 西廣 智一