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DISC REVIEW

Bloodwork

TEXAS IN JULY

『Bloodwork』

Release Date : 2014-09-16
Label : Equal Vision Records

聖地ペンシルバニアが誇る若手メタルコア・バンドの最新作にして、通算4枚目となるアルバム。今年に入ってヴォーカリストとギタリストが脱退、新たにJ.T. Cavey(Vo)らを迎えて制作されたという経緯に若干の不安を覚えつつも、全編に渡る高度なギター・プレイにクサクサなソロ、複雑でドラマティックな展開をしなやかに構築していくリズム隊のグルーヴ、叙情的なパートから泣きのメロディに至るまで、そのレベルの高さは余計な心配など無用と感じさせる出来だ。己の信じるスタイルを愚直なまでに貫く姿は、現状維持ではなく、深化という道を選んだ結果なのである。なお、「The Void」ではMISS MAY IのLevi Benton(Vo)がゲスト参加、強烈なヴォーカルを提供している。 井上 光一