INTERVIEW
TEXAS IN JULY
2012.11.06UPDATE
2012年11月号掲載
Member:Alex Good (Vo) Adam Gray (Dr) Christian Royer (Gt) Ben Witkowski (Ba) Chris (Father) Davis (Gt)
Interviewer:MAY-E
-初来日おめでとうございます。日本のキッズを前に初めてショウをしてみて、いかがでしたか?
一同:最高だよ!素晴らしかった!
Chris:アメリカとはとても違った雰囲気だね。世界中のどこでもそれぞれ違うけどさ。だけど、すごく素晴らしいことだと思う。世界中のいろいろな人と会うことって。特に日本なんて。キッズの一部は歌詞まで知って、みんなが曲に合わせてジャンプしてくれて。地球の裏側に初めて行って、誰かが自分の音楽を知っているだなんて、なんだか報われたような気持ちだよ。
Ben:俺は日本の音楽シーンはものすごく力強いと感じた。アンダーグラウンド・パンク・シーンは特にね。今日はTriple Visionのバンドのキバオブアキバを見にサイクロンに行ったけれど、そこのフライヤーなんかを見ていて、日本の音楽シーンはすごく上手くやっていると思う。
Adam:それに人々がみんなとても良い人たちだ。
-日本のキッズはアメリカと比べてシャイだと思うんですが、やりにくくなかったですか?
Adam:ライヴの観客という意味では、とても変わっているよね。落ち着いているというか、浸っているというか。拍手をして、また静かになって待つ、みたいな。
Ben:たぶん日本の人たちは、ただ1つのバンドを見るためだけに来たのではなくて、ライヴにいるということを楽しんで、全てのバンドのセットを観察して吸収しようとしているように見える。5バンドが出演するライヴに来て、最後の1つのバンドだけを見に来て、そいつらのグッズだけを買って帰るのではなくね。どれかお気に入りのバンドを見に来るのではなく、全てのバンドをありがたく見ているんじゃないかな。
Adam:すべてのバンドに大体同じくらいの人数が集まるしね。昼の1時だろうが夜の9時だろうがね。
-日本ではレーベルメイトとなるCAGE9とも、このUNIONWAY FESTIVALで初めて共演を果たしたんですよね?
Ben:そうだよ。面白かったのが、日本に着いてすぐ空港の中で彼らを見たんだ。それで俺たちは“あいつらバンドだ”って感じになって、話をしに行って仲良くなったんだ。彼らと日本にいる間一緒に行動することになるなんて思ってもいなかったよ。すごいいいヤツらだよ。今夜も彼らのセットを見に行くんだ。素晴らしい人たちだよ。
Chris:新しい良い友達が出来たと言えるね。
Ben:その通り!
-UNIONWAY FESTIVALは東京、大阪、名古屋をまわる間、オフが1日もなかったようですが、過酷ではなかったですか?
一同:全くそんなことはないよ!
Adam:とてもスムーズで、超楽だったね。
Ben:日本では公共の交通機関がとても重要な存在だと感じたよ。それが俺たちにとってはおもしろくて。新幹線や、地下鉄とか。アメリカのツアー中に今まで1度も一緒に地下鉄に乗った経験なんてなかったからさ。アメリカはどこにでも車に乗って行くからね。ただ、オフの日があったらよかったのにとは思うよ。特に東京はね。街を見るためにも。
Adam:もし公共交通機関がなかったら、もっと大忙しのスケジュールになっていたと思う。もしバン1台にみんなでぎゅうぎゅうに乗って移動するんだとしたら、もっと疲れるツアーになっていただろうし。だけど、電車を乗り換え乗り換え、それだけで目的地に着くってすごくカジュアルだと思う。良い観光にもなるしね。
-そうですね。このツアー中に、少しでも日本の文化に触れることはできましたか?
一同:うん!とてもエンジョイしているよ!
Adam:最高だよ。とても清潔なんだ。どこにもゴミが落ちてなくて。
Ben:ゴミ箱もないけどね。
一同:笑
Christian:人々も平和だしね。
Chris:そう、みんなお互いに敬意を払うんだ。それってとても俺たちにとっては新しい感覚だよ(笑)。
Ben:普通とは逆方向にツアーした気がするんだ。まず中国に行ったでしょ。そして次にタイなどの他のアジアの国の文化を見た。ここに来る前までは、日本がこれほど違う国だなんて想像すらしていなかった。日本は他のアジアの国々とは本当に全然違うんだ。
-そうですね。このUNIONWAY FESTIVALに出演した日本のバンドで気になったバンドはいますか?
一同:HER NAME IN BLOOD!
Adam:彼らはクールだよ。かっこいい。
Ben:HER NAME IN BLOODはTriple Visionなの?
Adam:うん、そうだよ。
Ben:クールだね!
Adam:HER NAME IN BLOODのドラマーはすごくクールでね。
Ben:めっちゃカッコイイタトゥーがあるよね。脳みそと目玉の!
Adam:それに彼は、俺が演奏中にたくさん助けてくれたんだ。彼の機材を使わせてくれたりね。俺はドラム・スティックしか持ってきていないから、毎晩“どうしよう?!何を使おう?!”となっていると、彼が“僕のペダル使っていいよ!僕のスネア使っていいよ!シンバルも!なんでも!”と言ってくれて。彼は漢だね。