DISC REVIEW
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RANCIDが、ついに再び動き出した!昨年からニュー・アルバムの噂はあったものの、Larsは自らが主体となって結成したOi!バンド、THE OLD FIRM CASUALSが上手くいっているようだし、TimはTimで、自分たちのルーツを確認するようなカヴァーを中心としたバンド編成のソロ活動を楽しんでいるようだったので、RANCIDの新譜は期待しすぎず待とうと、ファンは大人しく、でも心待ちにしていたのだ。そんな中突如発表された、実に5年ぶり8枚目となるニュー・アルバムがこちら。新体制となったバンドが1つになるための"絆"をテーマとした温かな雰囲気と遊び心が満載の、肩の力の抜けた前作とは打って変わって、今作は一切の小細工なしに、1stや5thあたりのストイックでストレートなRANCIDサウンドを追求した作品となった。まさに、ファンにとっては待ちに待ったRANCIDの帰還とも言えるだろう。 山本 真由