DISC REVIEW
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昨年3月にNAMBA69と改名し、3人編成になったバンドが難波章浩(Vo/Ba)の誕生日(6月9日)に3曲入りの1stシングルを発売。今作はNOFXやPROPAGANDHIなどFAT系作品からMEGADETHやJAY-Zまで手がけるRyan Greenをエンジニア/プロデューサーに起用。難波にとってはHi-STANDARDの『MAKING THE ROAD』以来、15年ぶりに手を組むことになった。3ピースになり、表題でも宣言している通り、自分たちの原点に改めて向き合おう、という気持ちがはたらいたのかもしれない。音のキレやタイト感も最高だが、緩急のある曲展開、スピード感といい、メロディックの魅力をこれでもかと詰め込んでいる。特にTrack.3「GHOST」はこれ以上なくヘヴィなリフで攻めた曲調で、現行のパンク/ラウド勢にも負けない音像だ。"忘れないで/オレたちが若くて純粋だった時のこと"(Track.1「TRUE ROMANCE」)の歌詞も胸に沁みる。 荒金 良介