DISC REVIEW
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FZ、SGの2人組による2ndアルバム。要素としてエレクトロを取り入れたラウドロックは数多くあれど、彼らはリズムやシンセの基盤が本格的なクラブ・ミュージック寄りのアプローチで、バウンシーな4つ打ちのエレクトロ・ハウス・トラックが多くを占めている。その中にダブステップの要素などが取り入れられており、SKRILLEXやDEADMAU5などが好きな人も満足できる現代的なダンスロックを奏でている。しかし、そこだけを聞くといかにもイマドキの流行に添った音楽のように思えてしまうかもしれないが、sfprの本質的な良さは、普遍的なキャッチーさを持つメロディの魅力にある。2人共ロック出身なだけあって、バラード・ソングも際立って素晴らしい。2人の大きな才能を感じさせる作品だ。 KAORU