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INTERVIEW

sfpr

2014.01.10UPDATE

2014年01月号掲載

sfpr

Member:FZ (Gt/Ba/Programming/Vo) SG (Ba/Gt/Programming)

Interviewer:KAORU

-2013年はsfprにとってどういう年でしたか?

FZ(以下F):アルバム制作もありましたし、たくさん曲を作って、たくさんライヴをやりましたね。

-どれくらいの頻度でライヴをやっていたのですか?

SG(以下S):月に3~4本はやってましたね。

-クラブでの現場も増えたと思いますが、ライヴハウスでやるのとはまた違うのでしょうね。

S:クラブは外国人が多いですね。渋谷のWOMBや、元西麻布YELLOWの場所にあるDOUBLE TOKYOでもやりました。

-クラブでやる場合は編成はどうなるのですか?

F:現場によるんですけど、クラブの時はDJスタイルというか、このメンバーのみでやっています。ライヴハウスに近い場所だとドラムを入れてやっていますね。

-セットリストは4つ打ちの曲を多く入れたりするのでしょうか。

S:ああ、そうなってきますね。

-デジタル配信のアルバム『revolution』について伺います。こちらはbeatportで配信されていますが。

F:beatportプラス、sfprのことを知らないエレクトロ寄りのクラブ・シーンの人たちに向けた感じですね。既にリリースされた曲も入っていますし。

-『revolution』と『evolution』は同時進行で制作していましたか?

S:『revolution』の方がちょっと早いかな。

-「Con-Trust」という曲を大テーマに頭6曲が展開されていて、とても面白い試みだな思いました。ジャケットも面白いしですし、各曲全然違う感じで凄く面白いですよね。因みに、綴りはcon"trast"ではなく何故"trust"にしたのですか?

F:Con-Trustは「Contrast」=対照(明暗比)という意味と、「Con」=騙す+「Trust」=信じるという2つの意味合いを持たせた造語なんですが、beatportというステージでクラブ・ミュージックに大きく舵を切った楽曲を発表する、これまでとは「対照的」な活動なんだと印象づける狙いが1つ。もう1つはほぼヴォーカルレスで今までのアルバムとは一線を画した今回の楽曲たちを、あなたは果たしてsfprと"信じれますか?"って問いかけを込めました。

-明暗比という意味合いもぴったりな試みですね。それでは本題の『evolution』について聞かせていただきます。"進化"という意味ですが、そのタイトルに込められた意味とは?

F:3枚目のアルバムなので、進むこと、そして"真の力"じゃないですけど、そういった意味です。今までのsfprの流れの集大成ですね。1stもごちゃごちゃしてましたし、2ndは、よりエレクトロな方向だったので、その2つを合わせてボーダーがない感じにしました。一応エレクトロというジャンルには属すると思うんですけど、その中でもバラエティに富んだものにしようかなと。基本的に、僕らの音は無機質で機械的な感じなんですよね。声も加工してますし。でもその中にも温かみみたいなものを入れたかったし、その微妙なラインのものを突き詰めていけたらいいかなぁという感じでした。

S:元々sfprを始めた時は、具体的にこういうのをやろうというコンセプトがなかったんですよ。自分たちの中でいきあたりばったりというか、その時その時に常々探求しながら、1stも2ndも出していた部分があるんですね。今作に関しては、ある程度前例があったので、それをうまくガッチンコ出来ればいいなという意味が込められたタイトルだと思います。

-『evolution』は、先ほどおっしゃっていた通り、生音の温かみを凄く感じました。アコースティック・ギターが入っていたり、ベースが凄くブリブリしている曲があったり。

F:そこは気を使いました。sfprは所謂ゴリゴリなバンドでもないし、"ド"エレクトロか?と言われれば、そうでもない、微妙なところに行きたいなという。生のベースとかギターはいらないんじゃない?というところに敢えて入れてたり。そもそもSGはベーシストだし、僕はギターを弾いて歌うというスタイルなので、そこは必然になってくるんですけど。『revolution』に関しては、そこは排除してエレクトロに特化していますが、基本的に僕らのラインのアルバムの形のというものに関しては、そこをちゃんと入れながらやりたいなと思いました。

-基本的にBPM130~135くらいの曲が多いですよね。このビートの可能性は無限大ですが、今作は4つ打ちで勝負するという意気込みを感じたんですよ。

S:今回は特にそうでしたね。単純にライヴを考えた時に、暴れさせたいというよりは、踊らせたいっていう気持ちが強いんですよ。BPMを高くすると、どうしてもそういう感じになっちゃいますよね。自分たちはそうじゃないんじゃないかと。元々畑が違うっていうのもありますけど。自分たちに合ったやり方で、これなんじゃないか?っていうものが、たまたまそのBPMにはまっているのだと思います。