INTERVIEW
sfpr
2012.11.07UPDATE
2012年11月号掲載
Member:FZ (Gt/Ba/Programming/Vo) SG (Ba/Gt/Programming)
Interviewer:KAORU
-sfpr結成の経緯を教えてください。
FZ:元々は2人ともプロデュースや楽曲提供などをやっていたんですけど、3~4年前に、今のsfprのディレクターが当時担当していたアーティストに2人が楽曲提供をしてまして、そのやり取りをしていく内に、“2人で一緒にやったら面白いんじゃない?”みたいな感じで話をしました。そこから実際に始まるまで結構時間が空いたんですけど、急に動いたきっかけは、ロスから2人のプロデューサーが来るってことで、何曲か一緒に書いてみないかという話がありまして、僕ら2人とプロデューサー2人で、スタジオで朝から晩まで2日間作業をして、一気に2曲くらいポンポンできて、そこからという感じですね。
SG:元々はお互いロック・バンドもやっていたんですけど、その時はエレクトロをやろうとかそんな話もなかったんです。逆に何もコンセプトを持たないままスタジオに入ってみて、みんなで作ってみたんですね。それでたまたまできたものが、僕らが元々持っていたロックのサウンドとプロデューサーの彼らが得意としていたエレクトロがうまく混合されて……。“なんかこのサウンドって、うちらにとって新しいし面白そうだね”っていうところから始まりました。
-なかなか珍しい形で始まったのですね。2人のロックとエレクトロのルーツを教えていただけますか?
SG:実はぶっちゃけ、エレクトロはそんなにルーツとして通っていなかったんですよ。好きな音楽ではあるんですけど、そういう音楽をやっていたわけでもないですし。でもPRODIGY、JUSTICE、SKRILLEXは好きですね。ラウドロックはRAGE AGAINST THE MACHINEやRED HOT CHILLI PEPPERSは学生時代にコピー・バンドをやってたくらい好きでした。311とかも好きですね。あとはプロデューサーのButch Walkerが大好きなんですよ。元々MARVELOUS 3というバンドをやっていた人なんですけど。
FZ:エレクトロはPRODIGYとかDAFT PUNKとか、ポップでメロディもあるものが好きですね。ラウドロックはLINKIN PARKが好きです。
-先日 “MUSIC AGAINST THE FUTURE”から配信限定で『Cosmo』という作品をリリースされましたが、“MUSIC AGAINST THE FUTURE”のどのようなところに共感してリリースしたのですか?
SG:昨今はCDが売れなくなってきているじゃないですか。そんな中で、よりリスナーにどういう風に音楽を届けていくかっていうのが僕らの勝負どころなんですよね。CDを買ってもらえなかったにしても、音源を届ける方法ってなんなのかと。まあこれはいろんな人が考えてると思うんですけど。それでMAXIMUM10が、“こんなことはどうだろう?”と投げかけてくれて、それって新しいかもしれないねってところで始まったんです。
-無音パッケージを買うと、ジャケットまでコンプリート。音だけでいい人は音源のみと選択出来るんですよね。具体的にはどのように買えばいいのでしょうか?
ディレクター:indiesmusic.comで10/31から買えるようになります。“MUSIC AGAINST THE FUTURE”の音源自体は既にリリースされています。無音パッケージは10/24からですね。
SG:今ってiTunesでの配信にほぼ集中して需要があるじゃないですか。でも、これはバンドに特化した独自の配信サイトなんですよ。そして、自分たちで曲の値段を決められるんです。CDって、大体同じ値段だけどアーティスト自身やレーベルつまり制作者が値段を決めるじゃないですか。でも、iTunesは一律なんですよね。そうじゃない形があってもいいと思うし、そういうサイトがあるなら盛り上がればいいな、と思ったんです。
無音パッケージは中にCD-Rが入っていて、落としたやつを焼いてCDにできるんですよね。これから音源をリリースするにあたって、どういうやり方がいいのか模索しているというか、結果がどうなるかは分からないけど、挑戦し続けていきます。それで、まず“こういうのはどう?”っていう。パッケージが欲しいリスナーもいるし、音だけでいいって人もいるし。今はmp3だけ配信してるんですけど、音質がいいwavファイルもこれから配信されます。システム上ちょっと遅れてはいるんですけど。
11曲入りのショート・トラックなんですけど、手に入れやすい値段にするために、sfprはワンコインの500円にしました。1曲ずつ買うと50円ですね。
-ショート・トラックというのはどういう形の曲になっていますか?
FZ:曲が途中で終わっているわけではなくて、ある程度曲の内容が分かる形で、ワン・コーラスがちゃんと聴けるようになっています。
SG:ショート・トラックスの『COSMO』にはコンセプトがありまして、収録曲の中からリスナーに投票してもらって、その中から3曲をロング・ヴァージョンにして、次のフル・アルバムに入れることになっているんです。なので、ショート・トラックといっても1曲1曲はちゃんと完成されています。