DISC REVIEW
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犬のジャケットでお馴染みの前作『Zombie Dog』でスクリーモ・リスナーを中心に高い評価を得たSCAPEGOATが放つ最新アルバム『I Am Alien』。Alien(エイリアン)というネーミングから重いサウンドを想像していたが、コーラスを多様した拡がりのあるサウンド、ディレイを効果的に用い独特のサウンドを作り上げたギター・トラックなど、エモ的な要素を多く持ち、SCAPEGOATの音楽性の広さを存分に追求した一枚となっている。勿論、タイトル・トラックのTrack1.「I Am Alien」を筆頭に、Kit Walterのスクリームが冴え渡る“これぞスクリーモ!”と言えるトラックは今作も健在。むしろ、作品全体の音楽性が広がった結果、ここぞという時のスクリームのキレは更に磨きがかかっているように感じられる。これまでのファンに加え、エモ・リスナーをも巻き込みSCAPEGOATは更なる拡大を続ける! 米沢 彰