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INTERVIEW

SCAPEGOAT

2008.08.19UPDATE

SCAPEGOAT

Member:Kit Walter(Vo)

Interviewer:MAY-E

-バンドの結成はまだ13歳だったそうですが、当時からオリジナル曲をやっていたのですか?

そうそう!13歳だったよ!俺たちが13の時のライブ観たら笑うよ。相当真剣に演ってるんだけどね。そのころまではDeftonesを数曲カバーしたりしてたんだけど、13のころにはオリジナルをライブでも演奏してた。Deftonesにはみんな共通の敬意をはらっているし、今でも彼らの曲は俺達に大きく影響しているよ。

-あなた方が音楽をやるきかっけになったアーティストは?

さっきの質問で答えちゃったけどDeftonesは全員好きだ。俺の好みじゃないんだけど、何人かのメンバーはNirvanaが好きだよ。俺は50年代のロックとBoys 2 Menに影響されてる。これは俺のルーツだね。

-結成から8年ほど経ちましたが、これまでにメンバーチェンジなどは一度もなかったのですか?

本当のことを言うと、地獄の様だったよ。俺たちは全然違う性格だし、毎日の生活の中で信条の一致、共通のフィールドを探したり、アイディアをまとめるのは本当に難しかったんだ。俺たちは本当の兄弟のようなものなんだ。俺達をつなぎとめてるのは愛、思いやり、許容、我慢、包容力、そして信条だ。誰かに足りないものがあれば、別のメンバーがそれに長けていたりするんだよ。最近はみんな忙しくてステージやスタジオでしか顔を合わせることが無くなったけど、それが出来るのはそういう関係だからだと思う。

-サード・アルバム「ZOMBIE DOG」を聞かせて頂きましたが、とてもクールな作品で気に入っています。あなた方自身の、この作品への満足度を教えてください。

ありがとう。でも本当のアーティストやプロデューサーってのは絶対に満足できない生き物だと思うよ。少なくとも俺は満足してはいない。人って生き物は、あの時あそこをああしておけば良かった、とかもっと時間があればって思ってしまうだろ。それと同じことさ。ただ、聴いてくれる人がこのアルバムを楽しんでくれるのは、この上ない喜びだよ。日本のみんながこのアルバムを、俺たちがやろうとしていることをに賛同し、気に入ってくれたら本当に嬉しいよ。もし、日本のみんながこのアルバムが大好きだって言ってくれたら、俺もこのアルバムがもっと好きになれるかもね(笑)。

-本国でリリースされてしばらく経ちましたが、ファンのリアクションはいかがですか?

こっちのファンはみんなとてもこのアルバムを喜んでくれたよ。たくさんのキッズがこのアルバムに秘められている政治的なメッセージや皮肉に共感してくれたんだ。 俺が思うに、これは俺たちが人間としてやるべきことだと思ったし、そのタイミングが良かったんだろう。今の時代には変化や意識の改革が必要なんだ。人生の中で、何が大切で何が腐ってるのか、何が俺たちを苦しめていることなのか、はっきり評価する時なんだ。このアルバムは『変化』と『変質』がテーマとなっている。そして聴くとは、それが自分に関係あることだということに、次第に気が付いていく。

-なんといってもアルバム冒頭の①ZOMBIESのインパクトが凄いです。シンセサイザーを取り入れていますが、誰が弾いているのでしょうか?

このアルバムでは、全員一度シンセを弾いていると思う。俺達の曲つくりってのは、あちこちで入れ替わり立ち替わり、かっこいいと思った音を入れていくっていう、一見むちゃくちゃなやり方なんだよ。Zombiesに関して言えば、俺がサビのパートを弾いて、スペンサーが他の部分は弾いたんじゃないかなぁ。

-正式メンバーにキーボーディストはおりませんが、ライブではどのように再現しているのですか?

実はライブではシンセは一切演奏しないよ。最初はクリックでバックトラックを同期して、PA側で鳴らしてもらって、一緒に演奏して再現しようとしたけど、最終的にはライブはライブで、全く別の生のロックを経験してもらいたくて、そのアイデアは辞めたんだ。ライブ中にボタン押したり、なんだかんだするのは、ライブじゃないし、スタジオで十分やってきたからね(笑)

-アルバムを代表して①ZOMBIESの解説をお願いします。

Zombiesはある意味、生意気な曲だよ。ゾンビというのは、主として、アメリカの無神経な人間を喩えた比喩なんだ。俺たちは、自分たちに都合の良いように間違った情報を教えられ、世界について正しい教育を受けていない。民間人がケーブルテレビなんかで入手する情報っていうのは、無料という囮の詐欺で、戦争マシーンの狂った集団の口から出てくるデタラメなんだよ。ただ、この曲をどう捉えるかは自由だよ。この世界の人は、どの大陸でも、権力のあるものに騙されている。俺たちはみんな地位社会の奴隷であり、囚人なんだ。もっと自分の考えを自由にしよう!ってことかな。