DISC REVIEW
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過去4枚のアルバムのトータル売上げは2700万枚以上。地元カナダやアメリカでは言わずと知れた大スターで、日本においてもコアな人気を誇るNICKELBACKが三年ぶりに帰ってきた!従来通り、ハードなロックンロールとバラードをバランス良く散りばめてくれていることはファンにとってはとても嬉しいし、非常にNICKELBACKらしい、大陸的でダイナミックで、アンセム満載の、凄まじくクオリティの高い作品ではある。しかし、ポップさばかりが強調されており、過去の作品で大きな魅力となっていた、焦燥感や、何かを本気で渇望する気持ち、心に訴えかけてくる生々しい感情があまり伝わってこなくなってしまっていることが少し残念。ラストの「This Afternoon」に、彼らの見出した新しい境地が集約されている。(KAORU)