COLUMN
MERRY ネロの全身全霊激コーデ vol.14
数々のフィギュアとの関係
ネロ:「PUNK DRUNKERS」といえば数々のフィギュアとの関連性も特徴的ですが?
親方:ソフビ人形だね。ソフビはフィギュアと違って中に空洞があるビニール人形なんだ。ソフビは子供以外で大人も集める方が多いんだよね。特に昭和のウルトラマンの怪獣とかさ。それで7~8年前だったかな、外国人でオモチャ好きで日本のキャラクターが大好きなローリーっていう友人がいるんだけど、本当にそいつが凄くてさ、全身刺青だらけなんだけど、入ってる刺青が全部日本のキャラクターでカネゴンやピグモンにけろけろけろっぴやキティちゃんやみなしごハッチまで!!
ネロ:マジすか!? 完敗です!!
親方:えっ? まさかネロくんも何かキャラクターが入ってるの!?
ネロ:「キャプテン翼」ご存知ですか?
親方:もちろん!! その頃の少年ジャンプ世代だもん。
ネロ:「キャプテン翼」に出てくる日向小次郎のユニフォームみたいに僕の左腕をまくってみてもらえますか?
親方:あっ!! 日向くんだ!! やべ~(笑)。
ネロ:いやいや、ローリーには完敗ですよ!!
親方:ローリーには誰も敵わないよ!! あとは"あいつ"を入れたら完璧だよね(笑)。
ネロ:実は僕、前向きに考えていたりして......(笑)。
親方:マジかよ!? それは嬉しいけど、俺達一生「PUNK DRUNKERS」頑張んなきゃだね(笑)。
ネロ:頑張ってほしいです!!
親方:ははっ!! それで、何の話だっけ(笑)?
ネロ:フィギュアです!!
親方:そうそう!! そのローリーに「PUNK DRUNKERS」が好きなオモチャメーカーの人がいるから紹介したいと言われてさ、北海道にある「ZOLLMEN」というオモチャメーカーの人を紹介してもらったのね。それでコラボしようと言ってくれてさ。最初は半信半疑だったんだけど、またこの世界が凄いのよね!! その筋の人達がさ!! 奥が深いし。もう新しくて個性ある作りの良い人形が出れば争奪戦でものの15分で売り切れたりしてすげーなって。
ジュントルメン:そもそも最初のうちはフィギュア自体は作ってないし売ってなくて別注で売っていただけなんですけど、とにかく里美さんがフィギュア好きだったんでその業界の人達と仲良くなり飲むようになり遊ぶようになり"作ってみようかって!!"ってなりとうとう"あいつ"を作ることになったんです。
親方:ご縁あって「ZOLLMEN」と仲良くなってからというもの社長がいろいろ送ってきてくれてさ、もうソフビの魅力にどっぷりハマってしまって、このソフビで"あいつ"を作りたくなったんです。
ネロ:親方は良い意味で仕事が遊びの延長上というか、自分の好きなことをうまく仕事に繋げて物作りをしていますよね。そこがまず魅力的だなと思いました。あとは生まれてきてから見てきたもの、それを見てドキドキワクワクしてきたものが僕達と一緒で、その親方の中にある独自の感性でものづくりをしてもっと魅力的なものを作っているから惹かれるんだと思いました。
親方:ありがとう。その通りなのかな。
数々のオマージュデザイン(パロディー)
ネロ:「PUNK DRUNKERS」を語るには、数々のキャッチーなオマージュ作品がはずせないと思うんですが!?
親方:そうだね(笑)。
ネロ:どの作品もめちゃくちゃキャッチーで遊び心あるものばかりで最高に好きなんですが、ぶっちゃけ本家からクレーム来たこととかないんですか(笑)!?
親方:そりゃあるよ!!
全員:爆笑
ネロ:いや、どの作品もものを作る人として振り切っててすごいと思うんです!! 普段どんなアンテナ立ててたらあんなに素晴らしいものが出来るのか、言える範囲でかまわないので......(笑)。
親方:まず、ストリートブランドが好きでさ、そもそもストリートブランドってアメリカから入ってきたもので、例えば「STUSSY」は「CHANEL」のパロディーが素晴らしくかっこよくてさ、実はパロディーは文化だしおもしろいし、ディスったりするのではなく、良い意味でリスペクトしてやる分には良いのかなと思うんだ。だから今はその範囲でオフィシャルをやりつつパロディー作品もやっているよ。でも時に良いことも悪いこともあってさ......(笑)。
ネロ:いろいろなドラマがありそうですね(笑)。是非聞かせて下さい!!
親方:まず良い方から言うと、亀で忍者なアメコミあるでしょ?
ネロ:ニューヨークの下水道に住む4人組ですね(笑)!?
親方:そうそう!! 俺すごく好きでさ、おもいっきりリスペクトしてパロディーしてると向こうから正式なコラボのオファーが来たりしてさ(笑)。それって絶対うちのパロディー見てるでしょ!? ってね(笑)。
ネロ:おぉぉぉ~!!
親方:例えばそのパロディー商品がうちのそのシーズンの一押し商品でカタログの表紙だったりして、それを本家のスタッフの人が見て「あーーー!!」ってなったとしても「この商品よくできてますね!! だから上層部には内緒にしときます!!」みたいな人も中にはいてさ、いろいろ感謝している部分はあります(笑)。
ネロ:へぇ~素晴らしい!!
親方:でもやっぱ怒られるときは怒られるよ......(笑)。その時は速攻で謝るね!! 絶対喧嘩とかはしない(笑)!!
ネロ:里美さんはやっぱりバンドマンと通ずるものがありますね。バンドの世界もある意味"やったもん勝ち"なとこが大きくて、公衆の面前や大衆からの見られ方を時には気にしたりしてしまうんですよ。
親方:そうだよね、歌詞とか特にあるのでは!?
ネロ:そうなんです。でも伝えたい事があるなら、その作品に自信があるなら"やってしまえ!!"って思ってます。CDにしてもライブにしても。だから里美さんの生き様はとてもロックだなって思いますね。
親方:ありがとう、嬉しいな。
ジュントルメン:でも、うちはあれだけやっててそれだけのクレームなのでオフィシャルとコラボとリスペクトネタでうまいバランスで出来ているのが特徴かなと!! 運が良いです(笑)。
数々の類を見ないコラボ作品
ネロ:ここ数年は特に凄くないですか!? 今までは同じストリートファッションブランドとかバンドとかでしたけど、ここ最近で1番衝撃だったのはキン肉マンと阪神タイガースとのトリプルコラボTシャツですね!! もう何でもアリというか、もう垣根がないですね!!
親方:はははっ(笑)。凄いでしょ!? まずあれを出す前の年に阪神タイガースとキン肉マンがコラボしてたのね、そこに思いっきり乗っかった感じなんだけど(笑)。やっぱり小さい頃から阪神タイガースが好きでさ、まわりはみんなジャイアンツじゃん? もうそのころから反骨精神でパンクだったのかもしれないけど(笑)。そもそもキン肉マンの作者のゆでたまご先生が野球好きなのは知ってたからさ。だって主人公のキン肉マンもキン肉スグルだし、オヤジはキン肉真弓でしょ(笑)!? 確実に巨人の江川と阪神の真弓だよね。だからトリプルコラボやりたかったし、阪神とキン肉マンを繋げた人が俺がめちゃくちゃ阪神ファンなのを知っててくれてさ、その人のおかげで単独のコラボも実現したし、先日も阪神タイガースのキャンプに向けてのTシャツのデザインもさせてもらって沖縄にも行ってきたんだよね。
ネロ:すげー!! 夢を着実に現実にしてますね。
親方:最近だとキンミヤ焼酎とかさ(笑)。振り幅すごいでしょ!?
ネロ:あー!! Tシャツも凄かったけど、水筒良かったですね!! まず、キンミヤ焼酎とコラボしようと思うアンテナが凄いですね(笑)。最高にキャッチーだしホッピー好きにはたまらないかも(笑)。うちのメンバーでホッピー好きいるので、今度是非トリプルコラボで!!
親方:いいね(笑)!!
今後の野望
ネロ:そんな「PUNK DRUNKERS」ですが、今後の野望があったら教えて下さい。
ジュントルメン:なんですかね~? 「PUNK DRUNKERS」としてはまだまだやりきった感とかはないし、まだまだ面白いコラボもあると思うんでこれからも終わらないと思います。そこで今思ってるのは海外に向けてのものもガンガン作って行きたいなとは思ってます。里美さんとアメリカに行った時も「PUNK DRUNKERS」の商品に食い付いてくれますし、まだまだ面白いこと出来そうだと思いました。今特に多い日本にいる外国人観光客を見てもそう思いますね。
ネロ:僕も絶対「PUNK DRUNKERS」は外国人も好きだろうなと思いました。だって日本が好きな外国人の方はまず漢字が好きだし、「PUNK DRUNKERS」ほどのアメリカンジョークが効いている洋服ブランドは知りません(笑)!!
親方:俺ももちろん海外に向けてもそうだし、まだヨーロッパに行ったことないからそこに向けてもいろいろやって行きたいですね。あとは何よりも来年はブランド発足20周年だから盛大にイベントもやれたらなと思ってます。あとは......今1番思ってるのは動画を作りたいですね。"あいつ"を主人公にしたやつだったり。
ネロ:ヤバいですね......(笑)。カタログとか見てて静止画だけでもすごいのに、いよいよWEBが本格的に動き出すんですね(笑)!!
親方:そうだね!!