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INTERVIEW

JAWEYE

2016.01.14UPDATE

2016年01月号掲載

JAWEYE

Member:上田 浩平(Vo/Gt) 高橋コースケ(Mp)

Interviewer:沖 さやこ

-まず、今回自主レーベルでのリリースを決めた理由は?

上田:"一度全部自分たちでやってみたいな"というところからスタートしてるんですよね。今回は自主レーベルを立ち上げて、制作やクリエイティヴな面を自分たちだけでやっていて、流通を前作まで所属していた"LD&K"にやってもらってます。これまで作品を計5枚出して、ひと通りやり遂げた感じもあって。"このスタジオの音で録りたい"、"このエンジニアとやってみたい"という自分たちの希望を通したかったというのもありますし、アートワークやMV、物販とか、音源の制作以外も自分たちでしっかりディレクションしたかったんです。MVやアートワークの制作も、クリエイターと自分たちの感性のマッシュアップ感がすごく良くて。自分たちの感性で最もいいと思うものの先にある音楽がどういうものかが見てみたかった、というのは大きいですね。

高橋:今までの活動の中で"あ、これ自分たちでできるな"と思うことも結構あったから、それをやってみたかったんです。でも実際やってみたらすげえ大変で(笑)。スタッフのありがたみを痛感しています。

上田:でも自主でやっている分納得しながらできてる感じはすごくあって。やっぱりメンバー以外のスタッフが多いと誰かのせいにしてしまうところもあると思うんですよ。"あのときあいつがああやっていたら、もうちょっとこうなったかもしれない"みたいな疑心暗鬼なこともうっすら頭をよぎったり。でも自主にすると誰のせいにもできない。ものすごく現実を突きつけられるかもしれないんですけど(笑)、それはそれでやってみたいことでもあったんですよね。

-そして前作から2年3ヶ月という時間が流れます。メンバー・チェンジがありながらも、ライヴ活動は常に精力的でしたよね。

高橋:本当にこの2年間はいろいろあって。でもそんな中でもライヴに通ってくれるお客さんがいたので、その人たちの存在はすごく大きかったです。それがあって今があると思います。

上田:2014年にメンバー・チェンジがあって(※2月にベーシストが脱退、そのあと現ベーシストのサカイヒロユキが加入。7月にギタリストでありメイン・コンポーザーのひとりである師崎洋平が脱退。のちに現ギタリストの原 周平が加入する)。(師崎が脱退した)メンバー4人がぎゅっと固まっていたので4人で制作をしても良かったんですけど、制作したあとに新ギタリストを迎えてツアーするのはちょっともったいない気がしたから、メンバーを固定して制作に入りたかったんです。だからこの2年間は自分たちのスタイルを見つめ直しながら、メンバーを固定する期間でもありましたね。リリースがないとライヴもあんまり呼ばれなくなるかな?と思ったけど、結構誘っていただいているのでありがたいですね。パチンコのタイアップの話をもらったりもして。

-Track.6「Sail for freedom」とTrack.7「絶望失望デイズ」はパチンコメーカーであるSammyの"ぱちんこCRキャプテンハーロック"のタイアップ曲なんですよね。

上田:SammyにJAWEYEを知ってる方がいてオファーをいただいたんです。映画"キャプテンハーロック"を題材にしたパチンコなので、映画を観て書いて。あとは大当たり中に流れるらしいから"大当たり中に流れたら超アガる!"ということと"(玉の入る場所が)パカッと開いてる感じ"をイメージして作りましたね(笑)。2015年の1月くらいに録りました。Track.4「Daybreaker」とTrack.5「Instant Instance」はデモ音源で無料配布していたので、すでにできていて。残りの4曲を2015年の夏に録りました。

-現体制になってから、曲作りはどのように進んでるんですか?

上田:もともと僕もコースケも曲は作っていたんですけど、メインでソングライティングをやっていたモロくん(師崎)が抜けてしまったので、作曲機能が3分の1以上なくなって。時間をかければ曲は作れるだろうけど、作り方を定着させた方がいいのかなとも思って今回から分業にしたんです。「Sail for freedom」みたいに僕がオケも作って、それをコースケにアレンジしてもらうパターンもあるんですけど、トラック・メイキングはコースケがやって、僕がそこにメロディと歌詞をつける――その作り方が基本ですね。お互いの得意な部分をやっていくのが早いんですよ。

高橋:もともと僕はものすごい出不精なので、生活してると自然と"あ、曲書こうかな"ってモードになるんで(笑)。

上田:僕はそんなことになることはまったくないので(笑)、コースケがトラックを作ってくれてメロディをつけなきゃいけない状況になる方がいいですね。

高橋:僕は歌詞やメロディを作ることは得意ではないので、いいバランスかなと思ってます(笑)。

-折り合いがついているようで(笑)。上田さんには"お、こんなトラックがきた!"という驚きがあって、高橋さんもご自身が作ったトラックにこんなメロディと歌詞が乗るんだ!という驚きがあって、お互い刺激になっているのでは。

上田:やっぱり"こういうトラックにはこういう歌詞やメロディが乗るのが通例だよね"みたいなパターンがあるじゃないですか。でもそういうのはもうやりたくないんですよ。だから、コースケを驚かせてやろうって気持ちでメロディと歌詞を作るんで、なるべくベーシックから外れたものを返すようにはしてますね。定番化してるものをやってると自分自身も飽きちゃうので、新しいものをやりたいなって。でも"いいメロディが好き"、"疾走感のあるものが好き"というのは変わらないから、JAWEYEとしてのカラーもちゃんとあるのかなと思いますね。