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INTERVIEW

SCREW

2015.04.20UPDATE

2015年04月号掲載

SCREW

Member:鋲 (Vo) 和己 (Gt) マナブ (Gt) ジン (Dr)

Interviewer:沖 さやこ

-4月に『昏睡』、8月に『覚醒』という2枚のミニ・アルバムをリリースすることが発表されたのは、ベーシストのルイさんのラスト・ライヴでもあった、昨年12月28日に渋谷AiiAで行われた『PSYCHO MONSTERS』のツアー・ファイナルでした。『昏睡』と『覚醒』、このふたつのテーマが上がってきたのはいつごろだったのでしょう?

鋲:んー......1回目の選曲会があったのが12月中旬だったから、その前にこのふたつのテーマはあったってことか。

和己:もう記憶が曖昧だね(苦笑)。

鋲:すみません、出だしからこんなで。

-いえいえ。ルイさんの件もあって、でもツアーもあって、これからのことも考えていかなければならない。とても大変な時期でしたよね。

鋲:去年は去年で早く次の展開にいきたかったんです。いつまでも苦しい思いをして5人でやってるのもつらかったんで、(ルイの脱退後に)バンドを止めずに進めていけることは希望にもなってましたね。

-ルイさんから脱退のお話はいつごろあったのでしょうか。

鋲:去年の春くらいですね。最初は引き止めましたけど、意志が固かったので。......彼も無理してた部分もあったと思うんですよね。せめて10周年まで(5人で)続けられたら、良かったんですけど。

-和己さんはブログで"もうベーシストは入れない"と書いてらっしゃいましたが。

和己:入れません。これでベーシストがふたりも脱退してるので、3回目はないです。まったくベーシストを探してもいないですから。もしかしたらいつか良い出会いがあるのかもしれないですけど......これだけやってるバンドに入って、そこに合わせていくのって難しいとも思うんですよね。だったら今の4人でちゃんとSCREWをやるべきなんじゃないかと思って。新しい風は要らない。俺らが新しくなればいいだけなんで。

鋲:SCREWをやりたい人間だけでSCREWをやるのが、これまでの経験上でベストだと思うんです。だからベースの加入はないと思います。次こんな事件が起きたらもう終わりだと思うし。やりたいやつだけでやっていこう、と。

ジン:ライヴでの負荷は大きいんですけど、そのぶん(同期を使うので)正確な音が出せるとも思うんです。その中で4人でグルーヴを出していけたらなと思いますね。まだ試行錯誤で大変ではあるんですけど、頑張っていかなきゃなという感じです。

-そんな想いのもと、この"昏睡"と"覚醒"というテーマが浮かんできたんですね。

鋲:もうあの5人のSCREWというものは死を迎えた......わけじゃないですか。そこから4人になって再生していかなければならない。だからまず"死"と"再生"という言葉が浮かんできて。その言葉がバンドの状況にも当てはまったし、進んでいきたい道でもあったんですよね。"死と再生"が"昏睡と覚醒"になってこの制作がスタートして。バンドのサクセス・ストーリーを音源でも表現したかった、というのが強いですね。

-では『昏睡』の制作は、『覚醒』のイメージもありつつ進んでいったのでしょうか?

鋲:ゴールには進んでいっているけど......"覚醒"は憧れの世界でもあるので、まだ見えてないところがあるんです。だから言葉から連想されることを頼りに作っていくしかないですね。

和己:そういう作業も面白いんですよね。新鮮で。

鋲:今年に入ってライヴも2本やって、CDも完成に近づいているからインタビューで言えることもあるんですけど......去年は本当に不安でした。当たり前に存在していたものがなくなって、"その穴は埋められるのかな?"って思ってたし。当然4人でもいけると思ってたから解散せずにやっていくことになったんですけど、実際制作とかが進んで"ああ、いけるじゃん"という気持ちがでてきましたね。

マナブ:メンバーが減るというのはパワー・ダウンに見えがちなんですけど、そうじゃないというふうに思わせることができたらいいなって。今年に入ってからは後ろ向きな気持ちはなくなったんじゃないかなと思ってます。