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INTERVIEW

SCREW

2015.08.12UPDATE

2015年08月号掲載

SCREW

Member:鋲(Vo) 和己(Gt) マナブ(Gt) ジン(Dr)

Interviewer:沖 さやこ

-前作『昏睡』から約4ヶ月を経て今作『覚醒』がリリースされますが、この4ヶ月間はSCREWにとってどんな期間でしたか?

鋲:イベント・ツアーでいろんな地方にも行ってたんですけど......まだまだ俺ら死んでねえなと思いましたね。

和己:忙しかったですね。いろいろやりがいがある4ヶ月間だったと思います。ライヴも制作も、すべてが。

マナブ:短期間にライヴが多かったので、4人でステージに立つのも慣れてきました(※SCREWは昨年末にベーシストが脱退した)。4人での活動が当たり前になってきましたね。

ジン:自分自身も覚醒準備中でした。リハーサルだったり、ライヴや制作もそうなんですけど、今回の『覚醒』を出すにあたって、個人練習にも入ったりもして。......覚醒準備中です。

-個人練習、いいですね。

ジン:そうですね......今回はやらざるを得ないというか。その件に関しては、のちほど。

鋲:(※ジンに向かって)今回その件には触れませんよ(笑)?

ジン:......まあ、それならそれで(笑)。

-いやいや(笑)、ジンさんの個人練習に関してはのちほどおうかがいします。3月に『昏睡』のインタビューをしたときは"まだ『覚醒』のイメージは掴めていない"とおっしゃっていましたが、どのタイミングでそのイメージが掴めてきたのでしょう?

鋲:僕の場合は歌詞を書き始めて、ですね。

和己:僕の場合は、全曲僕なりの"覚醒"を目指して作りましたね。

ジン:僕はまだ覚醒準備中で......(笑)。というのも、この"覚醒"が本当に見えるのはライヴでかな、と思うんです。でも見えないなりに作っていった結果、ひねくれた部分が自分なりの覚醒かなと思って作りましたね。

-言葉から受ける印象だけでなく、『昏睡』が黒で、『覚醒』が白のヴィジュアル・イメージもあったので、この2作は対極に位置するものになるのかな、とも思ったのですが、実際『覚醒』は『昏睡』の続編のような、ダークで力強さのある『昏睡』の中から生まれてきた楽曲たちのような印象でした。

鋲:『覚醒』と『昏睡』を白黒はっきりわけることまではしたくなかったんですよね。

和己:『昏睡』を作るにあたって"5人のSCREWは1回死んでしまった"ことをちゃんと表現して。その『昏睡』を"黒"、そのあとの『覚醒』が"白"と位置づけちゃうと、少し意味が変わってくると思うんです。だから考え方的には"続編"で合ってるのかもしれないですけど、曲や歌詞を見ていただけるとわかる通り"覚醒する"ということに対してより"進化"して、SCREWというバンド像がちゃんと見える作品になってるんじゃないかなと思いますね。だから僕も自分なりの視点で見えた"SCREWの覚醒"を曲にしたんで。

-なるほど。その和己さんなりの"SCREWの覚醒"でできあがった曲を聴いて、歌詞を書いていくうちに鋲さんも"覚醒"が見えたということですか?

鋲:......当然『昏睡』をリリースしたあとに回ったイベント・ツアー中も覚醒してたんですけど。目覚めてましたけど、テーマやコンセプト、1曲1曲に対しての歌詞は、曲を聴いて書いていきました。

-Track.1「FASCIST」は、『昏睡』でも歌われていた"魂の解放"と同じ匂いを感じたんですよね。なので繋がる部分はあるのかなと。

鋲:......なるほど。この曲は"SCREWのロックでポップを制圧したい"という気持ちで書いたんです。やっぱりポップは一般的に広まっているから、ロックよりも強いと思うんですけど、SCREWの音楽で塗り替えていきたいという強い気持ちが込められています。だからワンマンよりはイベントに向いてる曲かなと思いますね。

和己:この曲は鋲と話し合って、鋲のイメージと僕のイメージをすり合わせていって作っていって。「弔いの鐘」(『昏睡』Track.1)とは違うアルバムの始まり方、ライヴの見え方というものを自分なりに考えて作っていきました。『昏睡』と『覚醒』という2枚のアルバムがあって、秋には『昏睡』『覚醒』のワンマン・ツアーがあって――ふたつのミニ・アルバムを通して違うテイストになればなと。『昏睡』と『覚醒』はひとつのアルバムとしてのくくりになってしまいがちだと思うんですけど、それぞれが違う始まり方のふたつのものというか。そういうイメージで作りましたね。

-この曲はギターも硬派というか、シックな印象があって。でもすごく中毒性があるなと。

和己:お、ありがとうございます。2本のギターでがんがんいくような感じですね。オープニングにはぴったりかなと。僕とマナブが得意としている音作りでもあるので、作りやすかったですね。