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INTERVIEW

DuelJewel

2023.09.21UPDATE

2023年10月号掲載

DuelJewel

Member:隼人(Vo) Shun(Gt) 祐弥(Gt) Natsuki(Ba) ばる(Dr)

2002年に現在のメンバーで活動開始、ヴォーカル 隼人の喉の病気により2016年に1度解散するも、2019年に復活を果たしたヴィジュアル系バンド DuelJewel。"今までにないくらい「攻め」の作品になった"という1年ぶりのニュー・アルバム『FLARE』をリリースし、本作を引っ提げた全国ツアー"DuelJewel autumn tour 2023 「FLARE UP EMOTIONS」"を開催中のメンバー5人にメール・インタビューを行った。

-激ロック初登場になります。自己紹介をお願いします。

隼人:ヴォーカルの隼人です。

Shun:上手ギターのShunです。よろしくお願いいたします!

祐弥:ギターの祐弥です。

Natsuki:初めまして、ベースのNatsukiです。やっと出れました! よろしくお願いします!

ばる:初めまして、ドラムのばるです。激ロックさんはよく拝見させていただいていたので、今回掲載させていただくことができて嬉しいです!

-DuelJewelの音楽性について教えてください。

隼人:表現は自由が一番だと思うので、基本的に何かに絞ると言うよりはそのとき自分がいいと思う楽曲の方向性であったり演奏や表現をしてきました。その結果非常に振り幅の広い、多種多様な楽曲がDuelJewelの音楽性になっていると思います。

Shun:あまりジャンルにとらわれない、様々な楽曲を世に送り出してきました。最近はだいぶ激しい曲も多くなりましたが、一貫してメロディ・ラインはいいものを......というのがコンセプトな気がします。

祐弥:このメンバーなら何をやってもDuelJewelになるという実績のもと、ジャンルにとらわれない多彩な楽曲を演奏しています。

Natsuki:ジャンルにとらわれずに、それぞれがそのときにやりたいことが表現できることがいいところだと思っているので、ひと言でこうですとは言えないです!

ばる:ジャンルにとらわれない多様な楽曲を持ち合わせたバンドです。ひとつのアルバム内に本当に同じバンドなのか?? と思うくらい、振り幅の広い楽曲が収録されていたりします。

-ニュー・アルバム『FLARE』の完成おめでとうございます。今の心境はいかがですか?

隼人:これまでも作品が完成すると"よくここまでのものができたな"と思ってきましたが、より本作は会心の出来栄えだと思います。自分は歌が歌えなくなってしまった時期が長かったので、その頃にこのような作品が完成する未来は想像もできませんでした。ファンのみなさんやスタッフも含め、支えてくれる多くの力が重なって完成したと思います。完成できて純粋に嬉しいです。

Shun:前作(2022年リリースのアルバム『Trigger』)からたった1年でのリリースなので、あれよあれよと言う間に完成してたという感じです。ジュエリー(※ファンの呼称)のみなさんが気に入ってくれるかソワソワしています(笑)。

祐弥:ありがとうございます! 秋の全国ツアー("DuelJewel autumn tour 2023 「FLARE UP EMOTIONS」")で楽曲にファンのみんなの動きが肉づけされてやっと曲が完成されると思っておりますので楽しみです。

Natsuki:今回もすごく最高だ!

ばる:ようやく世に出すことができてホッとしてます。同時にこれからのツアーでさらに楽曲を成長させていくことになるので、本当の意味での完成が楽しみです。

-今作も進化し続けるDuelJewelらしい、多彩な作品でした。『FLARE』のテーマやコンセプトを教えてください。

隼人:歌詞の視点から言うと"様々な人生"がひとつの本になっているようなイメージです。輪廻転生のようなものを繰り返したひとつの魂のように、毎回人生にはそれぞれのテーマのようなものがある気がするんですよね。それを繰り返すなかでひとつの人生では理解できなかった部分が次の人生では体験的にわかってきたり、何かを解決するために違ったアプローチができるようになるのかもしれないと思うんです。相手を理解する、自分を探求するということは、いろいろな人生や出来事を体験するということにも繋がる気がして今回のテーマにしました。

Shun:今回はかなり攻めたアルバムになるな、と選曲会のときから思っていましたが、やはりかなり攻めたアルバムになったと思います。メロディアスな曲から激しい曲まで、新しい試みも多く、刺激的な1枚かと!

祐弥:「紅蓮の渦」をはじめとした、楽曲たちの燃え上がる炎のような熱を感じてほしいです!

ばる:毎回特にコンセプトをつけずに制作に入るのですが、今回の作品はメンバー各々がライヴ映えする曲を持ってきたような、図らずして攻撃的な、今までにないくらい"攻め"の作品になったかと思います。

-『FLARE』の制作にあたって作曲で意識した点や、苦労したポイントはありますか?

Shun:僕は個人的に、ライヴ映えする曲をとにかく作ろうと思って作曲に臨みました。自分がやりたいことを詰め込むと言うより、ジュエリーのみんなが楽しくライヴを観ている様子を頭に浮かべながら書いた感じです。あとはちょうど制作期間に面白いシンセを導入したので、いろんな曲で使いまくりました。

祐弥:「Break in myself.Break it the world.」では、全体的に90年代ロックのメロ感と大らかなサビを意識しました。

Natsuki:「アーティキュレーション」のピアノはグランド・ピアノで録音したのですが、初めての生ピアノの録音だったのでそこは苦労しました。

ばる:今回僕が作曲した楽曲が1曲だけあるのですが、最初に選曲会議にデモを持っていったときには採用されなかったのですが、そこからアレンジを何回か重ねてようやく通ったという、今までにはない採用のされ方をした楽曲でしたし、初めて自分でシンセも作り込んだので制作に苦労しました。

-『FLARE』収録曲で思い入れのある楽曲や気に入っている曲はありますか? 理由も含め教えてください。

隼人:「死、別」。歌詞も歌も遊びを受け入れてくれる曲の懐の深さがあったので、最初にこんな歌詞でこんな歌にしてみたいとShunちゃんに相談して進めてみました。結果的にとても上手くいったと思います。バンドとしても新しい表現になったのではないでしょうか。

Shun:思い入れという点では、作詞もした「月夜のダーリン」でしょうか。曲も歌詞もかつてないぐらい安産でした。久々にシンセバリバリアプローチの曲でもあるので作っていて楽しかったです。

祐弥:「アーティキュレーション」の歌詞では音大生の恋を描かせていただきました。甘酸っぱい、好みの歌詞になりました。

Natsuki:「紅蓮の渦」ですね。フレーズや打ち込み、構成が全体通して上手くまとまったと思いました!

ばる:「死、別」はかなり速いツーバスフレーズを長時間踏みっぱなしなので、しんどいのですが演奏し甲斐もあるし、聴き応えもあるのでライヴで盛り上がってほしいですね。

-通常盤には"結成間もない頃に作成した"という楽曲「hourglass」が収録されています。改めてこの楽曲をどう解釈していますか?

隼人:当時はとても勢いがあって歌も難しいなぁと思っていました。どうやったら疾走感が出るのか考えてましたね。今はその答えの出し方が自然と曲のイメージと合致してくれたので、もしかしたら時間が必要だったのかもしれません。今とてもしっくりくるので新曲のような感覚もありますね。

Shun:当時は右も左もわからず、とにかくがむしゃらに曲を書いていました。この曲もそんな中の1曲で、ライヴでやり始めた頃からBメロは大幅に変わるし、歌詞もコロコロ変わっていて、迷いが完全にあった1曲でした。1stアルバム『Lapidary』(2001年リリース)に入ってもおかしくなかった頃の曲なんですが、たぶんそういう迷いが見えて収録しなかったんじゃないかなぁ......。こんなに長い時を経て、やっと日の目を見ることになり、今の一番いい時期に収録できて、楽曲も喜んでると思います。

祐弥:DuelJewelの根源の曲のひとつですが、ライヴでの乗りやすさとキャッチーなサビは現在のDuelJewelもしっかり継承しているなと思いました。歌はもちろん、ひとつひとつの楽器の音が洗練された今の音で構成されているので、古さの中にも新しさを感じれるはずです!!

Natsuki:ストレートでかっこいい曲だと思ってます!

ばる:改めて録音すると難しい楽曲だなぁと思いましたね(笑)。同期もないときに演奏していたので、当時は疲れたら自分の体力に合わせてテンポ落として叩いてたことを思い出します(笑)。昔から応援してくれているファンの方にも楽しんでいただけるようにアレンジは変えずに叩いてます。