MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

"50th New Year Rock Festival 2022-2023"

2022.12.12UPDATE

2022年12月号掲載

"50th New Year Rock Festival 2022-2023"

-瓜田夫婦の音楽活動は、"NYRF"がキッカケだったんですよね?

そうなんです。(瓜田)純士とは昔から少しずつの交流があったんですが、コロナ禍でカイキゲッショクが「【KILL COVID】~いまROCKがヤレること?!~」って曲をドロップしたとき(2020年5月)、瓜田夫婦も「Never Forget ずっと忘れない」って曲を出していて。それを僕に送ってくれたので、"今年、「NYRF」でちゃんと鳴らそう"と話をして、2020年に出演してもらいました。コロナ禍のあの時期にしか生まれなかった曲というのがあって、20年はBRAHMANとILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)が「CLUSTER BLASTER」を歌って、長渕剛さんとAIちゃんが「しゃくなげ色の空」を歌ったのですが、あのときは"どんなことがあっても、「NYRF」を消さないぞ!"という思いとか、"コロナに負けないぞ!"って気持ちとか、コロナによってみんなが同じ方向を向けたことはすごく良かったと思います。

-あんな時期だから、みんなが気持ちをひとつにできたし、そこから生まれた表現もあったと。今振り返ると、決して無駄ではなかったと言えますね。そして、ヒップホップ勢は呂布カルマに般若。The BONEZやJ-REXXXは、有観客ステージは初ですよね?

30周年のとき("30th NEW YEAR ROCK FESTIVAL 2002-2003")、妄走族に出ていただいて。20年ぶりに般若が"NYRF"のステージに立つというのも、ひとつ面白いところです。The BONEZとJ-REXXXは、有観客では初の"NYRF"になりますね。あと12月12日に発表になったラッパーのANARCHYが、バンドの亜無亜危異と有観客で初共演というのも、個人的には楽しみにしています。どちらも去年の配信には出ていただいたのですが、ANARCHYは東京キネマ倶楽部、亜無亜危異は神田明神と別の会場だったので。同じ会場でやるのは初になります。

-そんな組み合わせができるのは、HIRØさんくらいだと思います。そういったジャンルを越えた共演って、演者にとっても刺激的でしょうね。

そうですね、無事故で終わることを願ってます(笑)。あと、第3弾発表でthe LOW-ATUSが発表になりまして。BRAHMANは31日に"COUNTDOWN JAPAN 22/23"の出演があったり、ELLEGARDENはアルバム・リリース直後だったりと、どちらもバンドでの出演が難しかったんですが、"50周年だから"というところで、the LOW-ATUSでの出演を叶えてくれて。ふたりきりのアコースティックというところで、逆に大注目していただければと思います。

-そして、"NYRF"を長く支えてくれているシーナ&ロケッツ、亜無亜危異。AIさん、カイキゲッショクも出演です。

亜無亜危異はみなさん還暦を迎えられて、20年ぶりのフル・アルバムを出されて。僕が中学生のとき、文化祭で初めてステージに立ったのが亜無亜危異のカバーだったので、茂さんは昔から僕のアイドルですし。60歳を超えて裸になってモヒカン立てて、客席にダイブするって世界中探してもいないと思います。シナロケ(シーナ&ロケッツ)の鮎川さんは70歳を超えた今もカッコ良くレスポールを弾いてて、シーナさん亡きあとは娘さんのLUCY MIRRORがヴォーカルをとって。シナロケと亜無亜危異は今の若い子にぜひ観てもらいたいと思います。さらに名前は出せないんですけど、"NYRF"の礎を築いてくれたOBの方々も来てくださる予定で。カウントダウンはカイキゲッショクがやらせていただこうと思ってるのですが、本当は去年で歌い納めにしたかった「KILL COVID」を演って。あのときに繋がってくださったみなさんもお招きして、"コロナが本当にこれでなくなりますように"という願いも込めて、歌い納めをしたいと思っています。

-トンネルの先に光が見えているけど、まだ暗闇の中にいるような不安な時期ではありますが、そういったところで、今年の"NYRF"はどんなテーマを掲げたいですか?

"何があっても生き抜く"ってことですね。みなさん、日常でいろんなことがあると思うんです。イヤなことだったり、乗り越えなきゃいけない壁だったりが、それぞれにあると思うんですが、そういった人の背中を押せるのが音楽であり、ロックだと思ってて。2022年の終わりと2023年の始まり、1年の清算と新しい1年への出発という大切なときに、演者はみんなのパワーやエネルギーになればという気持ちで、みんな200パーセントの全力で演ってくれると思うので、ぜひ体感して、生き抜くパワーを蓄えていただければと思います。

-コロナうんぬんに限らず、誰もが大変な思いをしながら生き抜いてきていますが、僕はこの2年、耐え苦しんできたことで、きっとたくましくなれたと思っていますし、多少の壁はぶち抜ける力をつけたと思うので、そんな力をロックでさらに後押ししてほしいです。

そうですね。ただ調べてみると、年末年始は生きることに絶望してしまう人がすごく多いらしくて。長い1年を終えて、またここから1年生きていく力や自信がなくなってしまう人の気持ちもすごくわかるんです。そういった人に対しても、"いやいや、もう1年頑張ろうよ!"とか、"とりあえず今日1日頑張ろうよ!"って、生きる力を与えられるフェスになればいいなと思います。

-お話を聞いてて、内田裕也さんが"NYRF"を毎年、年末年始に開催していた理由や、その根幹にあった想いはそこなんじゃないかと思いました。"お前ら、今年1年よく頑張ったな。来年も負けんなよ"とロックで鼓舞して、来年に向けての希望の光を射すというか。

本当にそうだと思いますし、その意志を継いでいきたいですね。それと第1回のNYRFが西武劇場(現PARCO劇場)で行われたのですが、NYRFの10日前、12月21日から当日の31日まで渋谷PARCOの2階で"N.Y.R.F.50 ポップアップストア"をオープンします。そこでは先行グッズ販売と、出演者のMVを流したり、写真を展示して。その11日間の間に、出演する全アーティストもお店に顔を出します。誰がいつ来るというのは明記できないのですが、ぜひ楽しみにしてください。それと50周年を記念しまして、WネームTシャツも発売するのですが、ひとつはYohji Yamamotoを手掛ける山本耀司さんの娘さんで、ロックンロールな山本里美ちゃんのLIMI feuとのWネームTシャツ。もうひとりはやはりロックンロールなジョニオ(高橋 盾)君しかいないだろうと、UNDERCOVERとのWネームTシャツの2種類を展開しますので、そちらも楽しみしてください。

-当日のみならず、年末に向けてどんどん盛り上がっていきそうですね!

そうですね。50周年でお祭りとして、いろいろやっていきたいと考えていますね。エンターテイメントの力で、年末年始を明るい気持ちにしていければと思っています。

EVENT INFORMATION
"50th New Year Rock Festival 2022-2023"

12月31日(土)東京ガーデンシアター
OPEN 18:00 / START 19:00 / END 5:00

出演:DIR EN GREY / The BONEZ / KYONO / the LOW-ATUS / 湾岸の羊~Sheep living on the edge~ / カイキゲッショク / ANARCHY / Zeebra / 般若 / BAD HOP / J-REXXX BAND / 呂布カルマ / DELI、DABO、SUIKEN、BIGZAM(NITRO MICROPHONE UNDERGROUND) / RUEED / DJ MASTERKEY / シーナ&ロケッツ with LUCY MIRROR / 亜無亜危異 / KATAMALI / 加藤ミリヤ / AI / 高橋和也(男闘呼組) / 瓜田夫婦

[チケット]
アリーナ自由 / スタンド指定 ¥9,900 ※特典グッズ付き
※18歳未満の方は保護者の同伴が必要
■3次先行発売中
購入はこちら
■一般発売: 12月23日(金)12:00~
公式サイトはこちら


POP-UP STORE INFORMATION

"N.Y.R.F.50 ポップアップストア"
12月21日(水)~31日(土)渋谷PARCO 2F


TIME TABLE