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INTERVIEW

BRIDEAR

2022.04.19UPDATE

2022年04月号掲載

BRIDEAR

メンバー:KIMI(Vo) MISAKI(Gt) AYUMI(Gt) HARU(Ba) NATSUMI(Dr)

インタビュアー:杉江 由紀

私はまさにそこを目標にバンドを始めたので


-そんなAYUMIさんは、今作の中で、「Determination」と「Ray of Chaos」の2曲を作詞作曲されていらっしゃるのですよね。

AYUMI:アルバムの方向性のことを考えても、今回は両方とも強いイメージの曲を作りたかったんですよ。「Determination」のほうは聴いている人たちに向けて、"心が折れそうなときがあってもみんなで頑張ってこうぜ!"と伝えたかった曲で、「Ray of Chaos」のほうはサウンドの面で自分の趣味が前面に出た曲になりました。

-「Ray of Chaos」はメタルというよりもいなたいハード・ロックの風情ですし、だいたいいきなりフィードバック音から始まるあたりも、完全に70年代的なアプローチですものね。"2022年を生きるギャルバンがこんなにもオールドスクールな音を出すのか?"と、つい感心してしまいましたよ。

AYUMI:あれは私のワガママで入れさせてもらいました(笑)。

-それから、「Lodestar」はHARUさんが曲を作っていらっしゃいますけれども、この曲で特に重視されたのはどのようなことでしたか。

HARU:メロディにめちゃめちゃこだわりました。今までにない展開を意識していて、近年流行ってるボカロ系音楽の雰囲気を初めてBRIDEARとして取り入れてみたんですよ。

KIMI:歌詞は前作のタイトル・チューン「Bloody Bride」の続編で、今回はBRIDEARのライヴにも出てくるキャラクターであり、この詞の主人公であるBrideちゃん(Mrs.Bride)が現世に突如現れて、私たちと一緒に探しものを見つけに行くというストーリーになってます。

-かくして。このアルバムは他にも既発曲である「BRAVE NEW WORLD REVISITED」や、BRIDEAR流にJ-ROCKの色合いを引き出した「The Bathtub」、激しさと爽快感が交錯する「Past in Emerald」なども交えつつ、最後はNATSUMIさんの作曲による「Road」で締めくくられていくことになります。1曲目の「Side of a Bullet」は当初からオープニングを飾ると決まっていたそうですが、こちらもトリになることを想定した曲だったりしたのですか?

NATSUMI:まったく予想してませんでした。曲としては明るいものを作りたいなと思っていたんですよ。あと、タイトルは曲の雰囲気からなんとなく"Road"にしたいなと思っていたので、KIMIちゃんに"このタイトルで歌詞を書いてください"ってお願いしました。

KIMI:私としては、BRIDEARとして描く夢とか未来像について日本語だと恥ずかしくて書けないかな、というくらい恥ずかしげもなく"we are the last heroes.=僕たちが最後のヒーローだ。"とか書いちゃいました(笑)。最初はひとりよがりなところもあったんですけど、書いていくうちにツアーができたりアルバムを作れたりしているのは、ファンのひとたちや、周りで支えてくれている人たちのおかげだなということも改めて感じたんです。なので、聴いた人それぞれが"自分のこと"として受け止めてくれる曲になったらいいな、と思いながら手直しをしました。

-つくづく、この『AEGIS OF ATHENA』はアルバムとして聴き応えのある作品になりましたね。ただ、まだ1曲だけ触れていないものがありますので。ここからは、特別ゲストとして、今回「Greed」を提供した、元Janne Da Arcのメンバーであり現在はNicori Light Toursにて活動中のkiyo(Key)さんに、ご登場を願いたいと思います。どうぞ!

kiyo:いやいや、このたびはお招きいただきましてありがとうございます。

KIMI:来てくださって嬉しいです。こちらこそありがとうございます!

-kiyoさんにとってBRIDEARは所属事務所の元後輩にあたるそうですが、バンドとしてはどのような特性を持った存在だと認識しておいでだったのでしょうか。

kiyo:やっぱりメタルという印象は強かったですし、僕らよりは間違いなく重い音楽をやっているなってイメージはありましたね。でも、普段はほんとに普通の女の子たちだったりもするので、そこの裏表? というかギャップがすごいなとも感じてました(笑)。

-では、このたび曲提供をするにあたって、kiyoさんはいかなるタイプのものを彼女たちに託そうと考えられたのですか。

kiyo:それが、僕はキーボーディストなのもあってメタルにはそんなに詳しくなかったりするんですよね。だから、僕なりにはメタルっぽさも意識したとはいえ、仕上がりとしてはかなりライトな雰囲気の曲ができたんじゃないかと思います。たぶんそこからはみんなが上手いことやってくれるんちゃうかな、と踏んでいたところもありましたからね。一応、女性ヴォーカルの仮歌が入ったアレンジ済みのデモをお渡したんですけど、僕としては"あとは好きにやってください"と丸投げしたわけです。

-そのデモを受け取ったBRIDEARとしては、曲に対してどのような第一印象を得ることになったのでしょう。

HARU:実は、前作『Bloody Bride』でyou(Nicori Light Tours/ex-Janne Da Arc/Gt)さんに「Fake World」を提供していただいたときに、同じタイミングでkiyoさんの曲も聴かせていただいていたんですよね。そのときから「Greed」はすごくお気に入りで、ずっとこれもいつかレコーディングしたいって思ってたんです。だから、今回ようやくアルバムに入れられることになったときは嬉しくてたまりませんでした。ベースのフレーズもkiyoさんが作ってくれたものがあまりにも好きすぎて(笑)、ほぼ完コピしつつ少しギラギラ感を足させていただきながら弾きましたね。

kiyo:そうでしたか。気に入ってもらえて良かったです。まぁ、僕は僕で本気でデモを作りましたけど、ベーシストほどはベースのこともわからないですからね。細かいところはあんじょうやってくれという感じでお渡ししているので、もとのかたちからさらに磨いてもらえたようで何よりですよ。ありがたいことですね。

-NATSUMIさんにとって「Greed」とはどんな曲でしたか。

NATSUMI:私もこの曲、大好きです。ドラムのキメフレーズも多くて、メンバーと息を揃えて音を出していくのが楽しかったですね。あと、裏打ちのところも叩いててすごく心地いい曲だなと思いました。ライヴで叩くのも今から楽しみです。

-今回のアルバム『AEGIS OF ATHENA』は、全体的に貫録漂うヘヴィ・チューンが多めなこともあり、その中にあっての「Greed」はkiyoさんならではのポップ・センスが生かされた、まさに心地よさの漂う貴重なフックになっているのではないかと思われます。

MISAKI:私も、この曲は仮歌の入ったデモをいただいたときから何度も聴いて、自分でも歌えるくらい大好きになっていたんですよ。今回はついにレコーディングすることができて嬉しかったですし、イントロの素晴らしいフレーズや、ところどころに入ってくるkiyoさんらしいフレーズもそのまま使わせていただきました。曲の中の生き生きとした躍動感を、BRIDEARの持ち味であるツイン・ギターで表現していくことを心掛けましたね。

AYUMI:すでにこの曲はライヴでも1回やらせていただいたんですよ。レコーディングでもそうだったんですけど、あのリードのフレーズが本当に確立されているので、ギタリストとしては弾くときにプレッシャーを感じるんですよね。取りこぼしがないように、という緊張感がすごくあるんです。それにこれ、転調も結構してますよね? でも、聴いた感じとしてはそこの違和感がないつくりになっていて、自分としてはとても勉強になりました。

-歌詞はKIMIさんが書かれておりますけれど、これは曲のイメージから派生したものだったことになりますか?

KIMI:「Greed」はイントロのリード部分が妖艶な空気感だったので、歌詞はそこからイメージを広げながら書いていった感じでした。私にとっては、バンドやヴォーカルを始めるきっかけがJanne Da Arcさんだったので、そのJanne Da Arcにいたkiyoさんから曲をいただいて、それに詞をつけて歌うというのは光栄な反面それこそプレッシャーもあることでしたね。だけど、今の自分ができるかぎりのことはやったつもりです。

-kiyoさんは、ご自身の曲にこのような詞や歌がついたことに関してはいかがです?

kiyo:自分に言われてるみたいな気がするなとか、共感した部分が結構ありましたよ。"It doesn't matter what I do.=どんな手を使っても構わないでしょ"とかね。人生なんて1回きりなんやし、どんな手を使ってでもやらなあかんってなったほうがいいときもあるよなと。自分は気にしぃなところがあるんで、場合によっては躊躇しがちなところがあるぶん、この詞や歌にはいい刺激を受けました。

-それこそ、kiyoさんもここにきてまた新たな夢に向かって、新しくNicori Light Toursを始動させたところでいらっしゃいますものね。

kiyo:そうなんですよ。自分がやりたいことにはとにかく挑戦してみる、みたいなことはやっぱり大事やなっていうことに今さらこの歳で気づきました(笑)。

-つまり、今回のコラボはお互いにWin-Winになったということなのでしょうね。

HARU:ほんと幸せですよ。憧れの方に曲を書いていただけたなんて、最高すぎます。

KIMI:昔から大好きですし、これからもずっと大好きです! 今回に限らず、また曲を書いていただけるように私たちも頑張ります。

kiyo:こちらこそ、非常にいい経験をさせてもらえましたよ。"またkiyoの曲を聴きたいな"とBRIDEARのファンの方々に思ってもらえるように、僕も頑張りますね。

-いやはや。これを機に、そのうちBRIDEARとNicori Light Toursが対バンするようなことがあっても、面白いかもしれません。

HARU:うわー、そうなったらどうしよう! さかのぼると、私はまさにそこを目標にバンドを始めたので。いつかその夢が叶うようにもっと努力します!